Bencze Birtok / Atlas 2021
ベンツェ・ビルトック / アトラス
sold out
ピノノワール100%。砂、砂岩、玄武岩、石灰岩の岩盤。植樹は1999年(Rókaluki畑)。海
抜180m。粘土・黄土、砂岩、玄武岩。2021年は暑く乾燥したヴィンテージ。60%全房、40%除梗。開放樽に入れてブドウを破砕せずにセミマセラシオンカルボニックスタイルで10日間の自然発酵、1日2回のルモンタージュ。プレスして2500ℓオーストリア産のオーク樽に移し、澱と共に1年間の熟成。無清澄、無濾過、亜硫酸で瓶詰めです。
イチゴの果実とキャンディ、ラベンター、ローズヒップ。落ち葉、どんぐり、しいの実、腐葉
土。艶やか、そしてノスタルジックに薫るピノ・ノワール。酸は猛々しく、調和の時はまだ
訪れていませんが、近い将来、確実に恍惚の美を体験することが出来るでしょう。それにしても、この環境下で、赤い果実の素晴らしいピノを毎年作り続けてくれることは、感謝でしかありません。
生産者
『その畑に調和が存在することを発見すれば、ワインには調和が表れる』
美味しいワインを作ろうと懸命に努力をしたものの、その多くは必要のないこと。しかし多くの必要のない努力に時間を費やしたことで、自然の力こそがすべてで、自分は何もできないのだとIstvanは悟りました。自然に力を発揮してもらうこと、できる限り何もしないこと、これは栽
培、醸造を通しての発見であります。例えば栽培においては、クローバーのようなカバークロップの種をまき影を作ることによって、必要以上の太陽から守る。それは耕すことよりも重要なことです。酵母、バクテリア、小さな虫、動物、人間、地球、宇宙…。畑にまつわる様々な要素との関連でブドウは実をつけて、その年のワインが出来上がるのです。
バラトン湖の西北に位置する畑は太古の玄武岩、凝灰岩をメインとする土壌です。かつてパロニア海の底にあったため、砂、粘土、石灰の土壌の上にそれらの土壌が広がっています。ローマ時代よりワイン作りが盛んにおこなわれていたいうこの土地のワインは、火山性土壌由来のミネラルを明瞭に感じることができる銘醸地として知られ、Istvanの畑にほど近いSzentGyörgy-hegyには、玄武岩の石柱がパイプオルガンのように連なった自然遺産があります。IT業界で働いていたIstvanがその景色を初めて目にした時、自分の人生がこの土地と共にあることに気づいたと言います。魂と無垢なる自然に対峙した瞬間の直感が彼をワイン作りに導きました。Bencze Birtokの今後が心から楽しみです。
(インポーター資料より)