Bencze Birtok / Riesling 2021
ベンツェ・ビルトック / リースリング
sold out
リースリング100%(2015年植樹)。海抜180m。玄武岩、凝灰岩、砂岩、表土は褐色森林土、
石灰岩の岩盤。templomdombi(教会の丘の意)の区画より。全房を空気圧で優しくプレス、1晩をそのまま過ごし、重力のみの澱引き、自然に醗酵及び11か月の熟成、それらはすべて石器のタンクで行われます。2022年9月にすべてのタンクをブレンド、同12月にノンフィルターで瓶
詰め。すべての工程で亜硫酸無添加です。
2021年ヴィンテージ。Istvanは2015年植樹のリースリングに変化がおきたと感じています。「石灰岩の層に根が届いたのだろうか…」。圧倒的な酸、無限に成長するのではないかと感じるほどの熟成可能性。樽や石器の中にある21年以降のワインもこの傾向は変わりません。
うすく霞む黄金色。格調高いフローラルなリースリングです。スイカズラ、スイレン、そしてジャスミン。続けて洋ナシ、かりん、白桃が香り、締りのある酸と豊かなうま味が調和して、ワインにまとまりを感じます。時折感じるクリーミーなコクがたまりません。
生産者
『その畑に調和が存在することを発見すれば、ワインには調和が表れる』
美味しいワインを作ろうと懸命に努力をしたものの、その多くは必要のないこと。しかし多くの必要のない努力に時間を費やしたことで、自然の力こそがすべてで、自分は何もできないのだとIstvanは悟りました。自然に力を発揮してもらうこと、できる限り何もしないこと、これは栽
培、醸造を通しての発見であります。例えば栽培においては、クローバーのようなカバークロップの種をまき影を作ることによって、必要以上の太陽から守る。それは耕すことよりも重要なことです。酵母、バクテリア、小さな虫、動物、人間、地球、宇宙…。畑にまつわる様々な要素との関連でブドウは実をつけて、その年のワインが出来上がるのです。
バラトン湖の西北に位置する畑は太古の玄武岩、凝灰岩をメインとする土壌です。かつてパロニア海の底にあったため、砂、粘土、石灰の土壌の上にそれらの土壌が広がっています。ローマ時代よりワイン作りが盛んにおこなわれていたいうこの土地のワインは、火山性土壌由来のミネラルを明瞭に感じることができる銘醸地として知られ、Istvanの畑にほど近いSzentGyörgy-hegyには、玄武岩の石柱がパイプオルガンのように連なった自然遺産があります。IT業界で働いていたIstvanがその景色を初めて目にした時、自分の人生がこの土地と共にあることに気づいたと言います。魂と無垢なる自然に対峙した瞬間の直感が彼をワイン作りに導きました。Bencze Birtokの今後が心から楽しみです。
(インポーター資料より)