Benoit Rosenberger/Desalterofille 2021
ブノワ・ローゼンベルジェ / デザリテロフィーユ
sold out
ダイレクトプレス。タンクで発酵の後、残糖がある状態で瓶詰めして瓶内発酵。
仄かにピンクがかった淡いオレンジ色。ドライ苺やプラム、ネクタリン、姫りんご、さくらんぼのコンフィチュール、クランベリーなど赤い果皮をもつ果実の香りに、ピンクや白のバラ、ドライフラワー、ドライハーブなど華やかさや奥ゆかしい印象が加わります。仄かな甘みを舌先に残し馴染みやすいアタックで、ピチピチと弾けるような微細なガスが優しく刺激し、喉を通り抜けるまで溌剌とした軽快感を感じさせます。フランボワーズやザクロのような引き締まった赤い果実や酸を伴い、ネクタリンなど芳醇な果実の甘やかな風味や香り高いフローラル系のニュアンス、ドライフラワーを想わせる落ち着いた印象が絶妙なバランスで溶け込み、口中に大きく膨らみます。アフターにかけて華やかで可憐な果実味を留めながら、黄桃の核やシュクレフィレなどの芳ばしさ、ドライハーブの風味が加わりコクや奥行きを与えています。フルーティーな果実味と深みや旨味が絡み合う、キレの良い辛口の仕上がりです。
つくり手
彼は1990年にナントの醸造学校を出て、その後にシャンパーニュの協同組合に就職しましたが、1998年にオーヴェルニュでコンピュータープログラミングの仕事へ転職しています。以降10年間はこの仕事だけでワインには一切関わっておりません。
ワインの仕事に戻るきっかけは2010年、友人の野菜畑の作業を手伝ったことで土と触れ合う仕事の喜びを再発見し、考えた末にヴィニュロンに戻ることを決心しました。2012年にブドウ畑の所有者を紹介してもらい、僅か1.5haの畑を借りて造ったワインが12wattsです。どんなことを考えて仕事をしているのか尋ねたところ、「シャンパーニュで働いていた頃の仕事は許される限りの化学物質を用いて、徹底して効率化を求めたものでした。それがとても嫌で耐えられず、ワイン造りと関わることを止めたのです。戻るのなら誰からも命令されず、理想だと信じる仕事をするのだと決めていました。と言っても、実のところ特別な何かをするわけではないのです。土と私が緊密な関係を築くための仕事とお伝えすれば、きっと皆さんは分かってくださると思います。」と答えてくれました。
(インポーター資料より)