Bott Frigyes / Muzsla 2021
ボット・フリジェ / ミュズラ
sold out
ソーヴィニョン・ブラン、ピノ・ブラン、リース リング。海抜 250 メートル。土壌はチョーク と粘土が混ざった火山岩。 9月中旬に収 穫。足でつぶしたぶどう(15%程度)の上に、 全房のブドウ(70%程度)、その上に除梗し たブドウ(15%程度)を重ねるハンバーガー の技術で発酵。6週間後に優しくプレスし て500Lのハンガリーオークの古樽にうつし ます。澱の上で10か月熟成させます。亜 硫酸をわずかに加え、無濾過で瓶詰め。 おだやかにゆっくりと香りは広がっていきま す。びわやシャボンの薫り、水分の多い マーマレード、白檀などの和的な香り。酸 化的なニュアンスを初期に感じますが、ワ インを口中に含み味わっていると徐々に 味わいは一体化して、むしろ還元的に。凝 縮したうま味、ストーンフルーツの種の周り のような収斂性とほろにがさを感じます。 数年の熟成を経て優美なワインに昇華す ることでしょう。
つくり手
ナチュラルでありながら型があり、 型があるのに面白みがある。
スロバキアの国境地帯。コマルーノという町はドナウ川を渡ればすぐにハンガリーという土地です。Bott Frigyes はこの地に2005年に設立されました。畑はドナウ川とその支流であるフロン川にはさまれたMužlaの小高い丘にあります。
この土地、かつてはカルパチア海の底にあり、基底部に は石灰、その上に火山性の土壌が重なっています。農法はビオディナミを採用、低収量でのブドウ収穫、醸造において亜硫酸の使用は最小限にとどめ、2017年より無濾過で瓶詰めしています。
JuhfarkやFurmint、Kadarkaなどの地品種からPinot NoirやTraminerなどの国際品種まで様々な品種を栽 培し、品種に合わせて様々な醸造法を試しています。 特筆すべきはハンバーガー方式と呼ばれるセミマセラ シオンの醸造法です。足でつぶしたぶどう(15%程度)の 上に、全房のブドウ(70%程度)、その上に除梗したブド ウ(15%程度)を重ねて醸造します。この方法によりピュ アな果実味をワインに残すとともに、炭酸ガスからもたらされる過剰なバナナや風船ガムの香りを避けることができます。
ピノノワールは愛であり、カダルカは歴史である、ケックフランコシュ(ブラウフレンキッシュ)は未来である。 当主のBottは言います。彼のピノ・ノワールはピュアで美しく、 カダルカには品種のティピシテを感じます。ケックフランコ シュには迫力と格調をみつけることができます。自分の中 のイメージを職人技術を通して表現する。私たちは強い メッセージ性をもつワインを良いワインであると考えていま す。
(一部インポーター資料より)