BW Experiment/La Pinya 2021
ベリー・ワイン・エクスペリメント / ラ・ピニャ
sold out
薄濁りのやや濃い黄色。りんごのコンポートや柑橘のピール菓子、黄色のさくらんぼ、ミラベル、若いパイナップルなどの果実の香りに、柑橘の内皮のほろ苦さやシュクレフィレ(糸飴)を想わせる甘く芳ばしい香りが感じられます。弾けるようなガスは黄色の果肉をもつ果実の風味を伴い口中にふっくらと膨らむように広がります。文旦などの黄柑橘や黄梅のコンフィチュールを想わせるような風味のある酸、柑橘ピールや内皮のビターなほろ苦さが軽快感や引き締まった様子、抑揚を感じさせ、昆布など海藻のような旨味が残ります。開いていくと共に擦りおろしりんごやコンフィチュール、りんごの蜜のような更に充実感のある果実の印象や甘みが現れ、軽快な中に奥行きを与えます。
醸造
マカブーはダイレクトプレス。チャレッロは1週間のマセラシオンを行いアッサンブラージュ。1年間瓶内で発酵・熟成。
つくり手
ヤオ・ファタルのマニュエル・デュヴォーの息子であるエメ・デュヴォーとクレール・サージュの若き2人により、オーヴェルニュのLa Haute Loireで2020年に設立されました。
ここは以前は広大な葡萄畑が広がっていた地域ですが、フィロキセラの被害により殆どの葡萄の木が抜かれてしまいました。彼らはこの場所を復興させたいという思いでこの地でネゴシアン
から始めることにしました。本来であれば自社葡萄で醸造をしワインを世に届けたいという気持ちですが、とても良いテロワールでありながらわずかな区画しか残っていない状況で、新たに葡萄を植えることしか葡萄畑を持つすべがなく、より良い土地を見つけることや植樹の資金を貯めるためこのようなスタートを切る決断となりました。
初ヴィンテージとなる2020年は、マニュエルやカタルーニャの有機栽培の葡萄などを使用しS02は使用せず醸造しています。少しずづ基盤を固めていく堅実さを持つ20代の若き2人です。
(一部インポーター資料より)