白読の音楽会
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2022年、ご一緒してくださるのは、クラシック音楽を背景に持ちながら生きているいまをそれぞれの作品に映す音楽家たち、そして藝大生の方々。
白読とは素読の意で、意味の解釈は後回しに、繰り返しそれに触れることを言います。そうするうちに自ずと、そのものの姿が浮かび上がってくる。自分の言葉に置き換えることのできない古典を学ぶための手立てですが、音楽にも似合う向き合い方だと思います。
彼らが音に込めて放つものには、彼ら自身の認知を超えた普遍性が内包されているのではないでしょうか。音楽会を通じてそれらに触れ、心に映ずるものを感じていただけたら嬉しいです。
写真 鈴木達也