Jaroslav Osicka / Chardonnay 2019
ヤロスラブ・オセチカ / シャルドネ
sold out
最初はかりんのような慎ましい香りのフルーツ、柑橘やハーブ、 ほんのりバニラ、静かな印象です。時間の経過がこのワインには必要です。15分、30分、1時間。ワインはその美しい姿を徐々に表現してくれます。文旦のような上品な柑橘、洋ナシ、黄桃のアロマが続きます。バニラフレーバーは調和して、うまみ十分、余韻は15秒程度続きます。 大変に素晴らしいワインですが、如何せん、まだ若いです。複雑性、重層性それらが表れるのは年単位の時間が必要です。抜栓するまで少々おまちいただけたら幸甚です。
特徴
海抜220m~240m。粘土質、黄土。樹齢約30年。収量40hl/ha以下。除梗後、天然酵母にて自発的に醗酵。 その際総量の10%除梗していないぶどうを粒ごとつぶさずに加えて一緒に発酵します。マセラシオンの期間は2カ月に及びます。 228lまたは500lの古樽で24カ月の熟成後、無濾過にて瓶詰で す。総生産量1500本。2015年よりノーマルシャルドネにおいても より高品質なブドウが使われるようになり、醸造はかつてのレゼルバ同様の手法に。
つくり手
80年代の半ば自由化の足音が近づいてきたチェコ国内で は、ワイン産業復興の機運が高まっていました。工業的なアプローチで1600年代から1700年代のワイン産業の隆盛を取り戻そうとする人たち。その中で、“補糖無し・亜硫酸添 加最小限”を標榜した一人の農業高校の教師がいました。ヤロスラブ・オセチカです。オセチカは90年代初頭、先祖が入手した伝統ある畑とセラーを共産主義時代の没収からとり戻し、高校で農業と醸造を教える傍らのちにチェコの自然派ワインを定着させたDobra Viniceのアドバイザーを務めつつ葡萄の提供を行いました。2008年に会社を設立。2007年がファーストヴィンテージです。現在3ha所有しており畑での多様性を大切にし、微生物の生命層を豊かにしていくように手当し、添加しない醸造へとつながっています。
(インポーター資料より)