Jean Yves Peron / Les Oeillets 2020
ジャン=イヴ・ペロン /レ・ゾイエ
sold out
黄みがかった黄金色。熟した黄プラムやミラベル、アプリコット、桃を想わせる果実香に、鉱物的なニュアンス、カモミールやレモンバーベナなどのハーブティー、陳皮、仄かにバニラなどの香りが加わります。凛としたシャープな酸が軽やかで透明感のある清らかな飲み心地を引き立てながら、口中に膨らむ風味はオードヴィーのような重心のやや低い緻密な風味と溢れ出るような旨味が溶け込む落ち着いた味わいで、樽由来のまろやかな円熟感やじんわりと舌先に残る葡萄の甘さの記憶が優しい印象を感じさせます。アフターに僅かに残る微細なタンニンとビターオレンジのような風味が引き締まった様子を与え、高級感のある仕上がりです。
特徴
石灰質土壌。14日間全房発酵で、10日間ピジャージュ1回/日。300Lの樽で12ヶ月熟成。
つくり手
当主のジャン=イヴ・ペロンは2004年からサヴォワのアルベールヴィルでマセラシオンを行う醸造を主にワイン造りする生産者です。彼は90年代にエノログの学校に通い、その後はアルデッシュ県コルナスのティエリー・アルマン、アルザスのジェラール・シュレールの元で働き、その他にはアメリカやニュージーランドでも経験を積んだ後、2004年独立。マセラシオンに関する豊富な知識と経験や高度な技術を駆使して、2011年以降はサヴォワ県内で育つイタリア品種も取り入れ、現在毎年約16キュヴェを造り出すフランス国内では唯一無二と言っても過言ではない生産者です。
イタリア品種に関しては、2017年に現カーヴを建設後、醸造規模を拡大しイタリア現地のアスティとカザーレ・モンフェッラートの葡萄も扱い”i Vicini”というネゴシアンシリーズも並行して醸造を行っています。
とても面倒見が良く穏やか。ワイン造りに関しては極力その年の特徴とテロワールが表れるよう自然に大きなリスペクトを払いつつ、長年の経験を元に常にロジカルで科学的なアプローチをします。この仕事を20年近く続けていても、毎年のように躊躇なく新しい試みをする探究心、そして彼の様相とその研究的な考え方は、一種のサイエンティストのように感じられます。
(インポーター資料より)