La Vigne du Perron / Ermitures 2020
フランソワ・グリナン / エルミチュール
¥6,800
中程度の鮮やかな赤色。グレナデンやフランボワーズリキュールなどの充実感のある赤い果実の香りに、ドライいちじくやカレンズ、レーズンを想わせるドライフルーツのコクや深みを感じさせる香りが伺えます。ミディアムタッチで滑らかに口中へと引き込まれ、若々しさと落ち着いた印象が絡み合う果実味が広域に広がります。赤い果実の緻密なエキス感にドライフルーツのニュアンスが加わり深みや奥行きを与え、アフターに鰹だしのような旨味が感じられる上品でたおやかな仕上がりです。
つくり手
リヨンから1時間ほどの村、ヴィル・ボワのつくり手。山間部へと続く渓谷にあるため、ぶどう畑は標高約250mの斜面に点在し夏でも夜間は冷涼な風が吹くため、ワインにフレッシュ感が生まれます。4種類のワインのうち、ルーセットとピノ・ノワールは、ヴィル・ボワ村にある自社畑のものです。ガメイとシャルドネは、有機栽培されたぶどうを買っていますが、4つ全てを合計しても2.1Haと極めて少ない生産量です。
ナチュラルワインを造り始める前は、ピアニストだったグリナン氏。古くて小さな醸造所をきちんと改装しているあたりは、氏の人柄が表れています。勿論ワイン作りもとても丹念です。
醸造面では培養酵母や酵素は使わず、補糖や清澄、濾過もしません。
現代では当然となった醸造技術や人的介入を控えたワイン造りをするには、有機栽培で育てた健全なぶどうが必要です。例えば合成化学物質の農薬を使ったぶどうには野生酵母が少ないため、酵母添加しなければ発酵が安定しない場合があります。有機栽培のぶどうは野生酵母の数が多く活力があるため、作柄が不安定な年でも問題なく発酵が進んでくれるようです。
(インポーター資料より)