Maurer Oszkar / Kadarka Rock &Roll 2020
マウアー・オスカル / カダルカ・ロック＆ロール

味わいは上品でエレガント、フルーツの味わいは濃密で多元的。単に味が濃いという次元ではありません。そのカダルカを樽よりも酸素が少ない環境で発酵、熟成できるアンフォラで醸しました。樽は地中ではなく、カーブの涼しい場所に置かれています。 表情豊かな赤い果実味は今まで体験した ことにないほどに妖艶なたたずまい。風味 は赤色のグラデーションを形成するように ひろがり、つつじ、さくらんぼ、いちご、ラズベ リーetc。ああ、なんと美しい..。液体はジューシーで味わい深く、蠱惑的で。余韻には複雑なミネラルのニュアンスを感じ、長いアフターテイストが広がります。

特徴

カダルカ(突然変異)。200グラム(1本の樹)の収穫、石灰、黄土、堆積岩、火山岩。 スレム地区、プルミエクリュ。手摘みで収穫。 除梗したブドウをイタリア製(アルトアディジェ州)で製造されたアンフォラでゆっくりと発酵。そのまま約10か月の熟成。亜硫酸 無添加、無濾過にて瓶詰め。突然変異の カダルカは、1本当たり5~10房実り、自然と 収量が落ち1本の樹からわずか200~250グ ラムしか収穫できません。

つくり手

ハンガリーの国境にほど近いセルビア最北の街、スヴォティッアで4代続く伝統あるワイナリー。元当主のオスカルはナチュラルワインへの転向を緩やかにすすめ、2020年よりすべてのワインで亜硫酸無添加を実現。現在16haを所有しておりプレフィロキセラのカダルカなど多くの地品種を所有しています。

化学薬品のない時代のワインはどのようにつくられていたのか。この時代の恩恵を享受しつつ、真に歴史を尊重し伝統に回帰するとはどういうことなのか。思索を続けるオスカーは古いワインの書物やワイナリーに残る記録を読み、実践し、旅に出ます。

（一部インポーター資料より）