Moritz Prado / Pinot Noir NS Libres 2020
メゾン・モリッツ・プラド / ヌ・ソンム・リーブル・ピノ・ノワール
¥5,900
深いルビー色。グレナデンやグリオットチェリーのコンポート、熟した葉付きの苺などを想わせる充実感のある果実の香りに、生花のバラやドライフラワー、土、シナモンなど様々な香りが加わり複雑な印象を受けます。冷涼感のあるミディアムタッチで雑味なく滑らかに流れ込みます。柔らかく軽快な飲み心地でありながら、緻密な赤い果実の風味にほどよい甘味やスパイスのニュアンスが溶け込むことで、更に深みや凝縮感を引き立てているかのように想わせ、口中を覆うように大きく膨らみます。グレナデンなど愛らしい果実の風味に奥行きを与える要素が重なり複雑性や上品な印象が感じられ、舌に残る微細なタンニンと仄かな塩味が締まりのあるアフターへと導きます。
醸造
樹齢約60年の古木。ステンレスタンクで14日間の全房発酵。ジャーとステンレスタンクで半分ずつ、それぞれ9ヶ月の熟成。
つくり手
Maison Moritz Pradoは2018年からアルベという人口約500人の小さな村でワイン造りをしています。
フランス人の夫ギランは過去にポルトガル、ブルゴーニュ、ルーマニアでワイン造りに従事するなど豊富な経験を持ちます。コロンビア人の妻アンジェラは金融の修士号を持ちキャリアをスタートさせましたが、ギランとの出会いを機にワイン造りに転向、二人で独立しました。
アルベは非常に小さいアペラシオンにも関わらず、すり鉢状の内側に位置する畑の標高は約350m〜500mで冷涼な気候で、土壌の性質は主にシストというワインに冷涼感が出やすい環境です。ぶどうの生育が平地と比べて約2週間ほど遅く、開花時期の霜の影響が比較的低く毎年安定した収穫が出来る傾向にあるところも大きな魅力です。
強い冷涼感のあるワインを好む二人。彼らのワインには、笑顔でエネルギッシュな二人の明るい面と、非常に真面目な部分の両方が写し出されているように感じます。自然に対して大きなリスペクトを払う彼らは、フランス全体のヴィンテージ毎の特徴というよりは、アルベ単体のその年とテロワールの特徴を最大限表すようにワインを造ります。今後の将来にも更に期待が高まる生産者です。
(一部インポーター資料より)