Kissinger / 0 Ohm Rot 2020
キッシンガー / ゼロ・オム・ ロート
sold out
特徴
オーム(Ω)は物理学で知られる「オームの法則」から。「ゼロ・オーム」= 抵抗が無い、転じて流れるように飲めてしまうワインという意味を込めた。
このワインに骨格・塩味を感じるミネラル感を与えるのはディーンハイムで収穫されるメルローで、果実味などのふくよかさを与えるのはユルヴェアスハ イムで収穫されるドルンフェルダーだ。メルローは60%を徐梗、40%は全房でマセレーション後にプレス。ドルンフェルダーは全て徐梗後、直接プレ ス。醸造は0 Ohm Weissと同じ。
つくり手
ワイナリーはマインツから南に約20km下ったユルヴェアスハイムという小さな村にあり、彼の畑からはライン川を一望できる。当主モーリッツは土壌が主に粘土から成るユルヴェアスハイムと、石灰岩から成るディーンハイムに畑を所有しており、果実味やリッチさを表現させたい品種はユルヴェアスハイムに、上品さを引き出したい品種はディーンハイムに植えている。彼が所有する畑にはピノ・ブラン、ピノ・ノワール、シャルドネといったフランス系品種が多く植えられている。ワイナリー で初めてボトリングが開始されたのは1983年で、モーリッツは4代目当主にあたる。それ以前キッシンガー家はブドウを栽培して販売するだけだった。モーリッツが自分のワインを初めて造ったのは2018年。幼少時代から自然が大好きで、環境問題などにも大きな 関心があったモーリッツは、ワインを造るにあたって真っ先に土壌の改善から始めた。ビオディナミの哲学やそこで提唱されている具体的な農法と共鳴した彼は、最初のビンテージ を造る数年前から土壌の改良を始めた。その視点に立った時、グラスから立ち昇る香りや 身体を貫く味わいは結局のところ「エネルギー」であり、畑の総エネルギー量を高めるためには、土壌と向き合わなければならない。土壌の活性化に努めるにあたり、ありとあらゆるものを育む「土」が人間の手によって如何に破壊されてきたかということを知ったモーリッツは大きなショックを受けたと言う。彼が尊敬する多くの生産者が言うように、モーリッツも生産者の仕事は畑から始まると信じており、今後も自然を最大限に尊重したワイン造りを心掛けたいと言う。笑いと真剣さを
忘れない彼から生まれるワインはまだまだ人々を驚かせることだろう。
(インポーター資料より)