SZÓLÓ / Dolce Musa 2022
スジョロ / ドルチェムーサ
¥9,700
Sárgamuskotály(ミュスカ・ブラン・ア・プチグラン)100%。Hateny畑。黄土。樹齢6
年。貴腐化したブドウ(2022年は50%)は除梗。発酵のはじまるレイトハーベストぶどうのマ
ストに貴腐を加えて、マセラシオンしながら4~5日の発酵(天然酵母)。熟成はステンレスタンクを使用。熟成は6カ月です。瓶詰の際、清澄と濾過をして亜硫酸を加え瓶詰めします。
ラベンダー、ライラック、睡蓮、ウイステリアの香水。つまりは花の芳香際立つワイン。開けたてではなく、香りがこなれて柔らかさを感じる抜栓数日後から飲み始めるべきワインです。蜜っぽく、瑞々しく、ジューシー。グラスの中が南国フルーツの香りで満たされます。抜栓1か月して更に香りの向上を感じるほどです。
生産者
SZÓLÓの当主であり醸造家のTímea Élessは、トカイ地方タリヤ(Tállya)村で生まれました。彼女の祖父母は地元のブドウ畑で収穫や接ぎ木の作業をしており、彼女自身も幼い頃からブドウ畑で農作業にかかわることで、ブドウへの愛情が自然に育まれていきました。紆余曲折あり、2009年祖父の 0.3 ヘクタールの土地を引き継ぐ機会が訪れます。Tímeaと夫のTamásは、家族が所有していた土地も含め、周辺地域で追加の区画をゆっくりと購入し、同時にワイン造りを始めます。 2014年がファーストヴィンテージ。Tímeaは、最初からブドウの生命力と生物多様性を維持するために有機栽培を 実践しました(2015年オーガニック認証)。現在はビオディ ナミに移行(2021年Demeter)。ワインを自然との関係性の表現としてとらえ、自然との調和が達成されたときに良いワインができるのだと信じています。
トカイは火山性土壌を主とします。SZÓLÓが所在するタリヤ村の畑は流紋岩質凝灰岩を主として、畑によって微妙に土壌構成が変わります。現在は約10ヘクタールの土地を所有しており、フルミント種、ハルシュレヴェリュ種をメインにSárgamuskotály(ミュス カ・ブラン・ア・プチグラン)、Kabar(ハルシュレヴェリュとブーヴィ エの交配)などを栽培。もっとも古いフルミントは樹齢60~80年です。 伝統的な生産者が多く存在するトカイにおいて、ナチュラルワインの生産者はごくわずかです。そんな中でTímeaは伝統的なトカイワインの素晴らしさを継承しつつも、ナチュラルという新しいあり方をそこに共存させようとしています。彼女のドライワインにはナチュラルラインとそうでないものがあり、ナチュラルラインは天然酵母で醸され、亜硫酸ゼロで瓶詰めされます。一方で甘口はそのエレガンスを失わせないためにナチュラルに栽培されたブドウを天然酵母で醸し、瓶詰めの際亜硫酸を添加します。これはナチュラルワイン不毛の土地であるトカイにおいて、偉大な挑戦なのです。
(インポーター資料より)