VALERIE FRISON/PORTLANDIA Brut Nature NV2015
ヴァレリー フリゾン / ポルトランディア
¥10,400
シャルドネとピノ・ノワールをブレンドして造られたキュヴェ。シャルドネの繊細さとピノ・ノワールの力強さを上手く内包し、バランスよく溶け込んでします。品のある白い花系の香りに若干のイースト香が感じられ、スルスルと飲みやすく仕上がっています。
つくり手
ヴァレリー・フリゾンは、「伝統的な」シャンパーニュのヒエラルキーの中心地からはやや離れた、シャンパーニュ地方の南オーブ県のヴィレ シュール アルス村に拠点をかまえる造り手です。この地域には、自由な発想とリスクを厭わない果敢な挑戦をする新世代のシャンパーュ生産者がひしめき合っており、その力強いムーブメントを牽引しているのがヴェット エ ソルベのベルトラン ゴトロ氏であることは間違いありません。先駆者としての彼の存在だけでなく、新たに挑戦しようとする造り手たちをサポートするゴトロ氏によって、従来は協同組合にブドウを販売するだけであった栽培家が、代替わりなどを機に自らのワインを手がけるようになります。ヴァレリーもそんなゴトロ氏にインスパイアされて誕生した造り手のひとつです。
ヴァレリーは現在6haの畑からシャンパーニュを造っていますが、その畑は9つほどの区画に分かれています。この地域の典型的な土壌としてキンメリジャンが主に見られますが、その区画それぞれは白い粘土質、黄色い粘土質、ポルトランディアンなども見られ多様性のある特徴を備えています。ヴァレリーは、そのそれぞれの区画を基本的に単一のキュヴェにまとめてシャンパーニュを造っていますが、栽培においてはその区画毎の魅力が最大限に引き出されるよう細やかな心配りを怠りません。それは自然酵母による発酵を終えて古樽でゆっくりと熟成させたワインをアッサンブラージュ(ブレンド)する際にも続きます。それぞれの個性を備えたワインたちが最も調和し、美しいバランスとなるタイミングを見極めることで繊細さや上品さを感じながらも奥深い果実味や複雑味を備えた優美な味わいのシャンパーニュに仕上がります。
穏やかな人柄のヴァレリーは一見すると情熱を強く表に出すタイプではありません。しかしその実は、深い洞察と強い信念を内に秘めており、ワインの本質やバランスの探求に深く深く向き合っています。その彼女が見つめる先にあるのは「シャンパーニュとしての調和」。ピュアなブドウの栽培、ピュアなワインの醸造を通じてこの理想の実現に努めています。
(インポーター資料より)