VICTRIA TORRES / SIN TITULO LB 2018
ヴィクトリア・トーレス / シン・ティトゥロLB

あんずを思わせるような甘酸っぱい果実味、紅茶のようなエレガントさ。ふわりとしたほろ苦いミネラル感と余韻が味わい全体をキュッと引き締めています。
シン・ティトゥロ（「無題」の意）は、島南部と北部、高標高と低標高など反対の要素を対話（合わせる）させることで表現される「調和」をテーマにしたシリーズ。

特徴

北西部は粘土質、砂質など火山性土壌。より古い地質が多く混じり、南部より痩せた土壌南西部は砂を多く含むローム層。平均樹齢50年。標高350〜420m。
北と南の畑のブドウを混醸。全房で大部分をダイレクトプレス。一部をマセラシオン 3 日、セメントタンクで発酵し、ブレンド。発酵が完了するまで 2 年かかった。揮発が出たため寝かせたところ納得のいく状態に変化。2022年6月澱引き、ステンレスタンクで寝かせ、2022年8月に瓶詰め。

つくり手

イベリア半島から遠く離れたカナリア諸島。その緑豊かなカナリア諸島で最も美しい島と言われるのが『ラ・パルマ島』。島の3分の2がユネスコにより生物圏保護区に指定されています。空気が澄み、世界一の天体観測地としても知られるこの島で、家族が代々繋いできた畑を守り続ける生産者です。

元当主はトーレス家の 5代目にあたる造り手、ビクトリア氏。テネリフェの大学でアートを学び、2005年に故郷に戻り父親と畑に出るようになります。次第にワイン造りに魅了され、2010 年に本格的にワイン造りを始めました。ビクトリアにとって畑やワイン造りは家族が代々繋いできた宝物。自然への慈しみ、その畑を守ることを
「Small significant things 小さいけど大事なことたち」と表現する彼女の言葉には、彼女の繊細さ、細やかさ、優しさ、誠実さ、真摯さ、前を見つめつづける芯の強さ、滋味深さ、凛とした静けさをたたえる人柄が表れており、それがワインにも一貫して感じられます。
（インポーター資料より引用）