年齢認証

法律により20歳未満の酒類の購入や飲酒は禁止されており、
酒類の販売には年齢確認が義務付けられています。

あなたは20歳以上ですか?

はい

2022.04.03 |

2022.04.03 |

白石酒造


awaiではワインを中心にビールなどを取り扱っていますが、一蔵だけ焼酎の取り扱いがございます。それがタイトルにもある〈白石酒造〉です。(現在店頭のみの取り扱いとなっております)
出会いはとある方からのご紹介でした。液体を始めて口にした時、非常に柔らかい印象でふわりと芋が香るやさしい液体だなぁと、しばらくぶりの焼酎ながらびっくりしたのを覚えています。



鹿児島県いちき串木野市、明治27年創業の歴史ある蔵で、現在の当主が白石貴史さん。
この方がまた、非常に興味深く蔵を訪問させていただきました。
白石酒造の特筆すべきことはなんといっても原料のさつまいもから自分達で育てていること。
畑は無農薬、無堆肥となっていて自ら開墾することも。近年では混植、混醸も試しており焼酎で土地を表現する挑戦をしています。


ロマンのあるお酒を造りたい。そう話す白石さん。野生酵母をとりいれてもろみをつくっています。蒸留機は木樽とステンレスなどを使い分けていました。

 

 

さつまいもは収穫してから芋の特徴を引き出すために一定期間低温貯蔵し、水分を抜いてからプレスします。

 

蒸留前のもろみは揮発酸を感じるものもあれば、パッションフルーツや黄桃のようなフルーツ香の強いものなどさまざま。発酵の進行具合も様々で自分の思い描いていない香りや動きをすることも面白いと真面目な顔でお話ししてくださった姿が印象的でした。


加水も糖化も行わないワインではいい葡萄をつくることがクオリティに直結するのは容易に想像できますが、焼酎はどちらかといえばテクニックが重視されているようなイメージだったので原料、芋の品種や品質から取り組んでいて、味わいにこれほど影響がでるとは目から鱗の体験でした。

味わいの柔らかさも素晴らしいですが、物腰静かなつくり手の白石さんの柔らかさも相まって「なるほど、この方が造っているからこんなにも気持ちよく柔らかいのだなぁ」と都合のいい解釈で液体と人を結んでしまいました。

暖かくなってきた近頃。お散歩がてら是非awaiにいらしてみてください。
白石酒造、おすすめです。