【限定】じき/環・夕 2023vt.セット
sold out
【環(めぐる)2023】
いつものじきの白ワインのようなトップにパイナップルやマンゴ等トロピカルフルーツ香が立つ一方で、その果実感を引っ張る働きを上回るVAがあると捉えるかもしれません。スワリングすると、キンカンなどの和柑橘系の香りが上がるのですが、並行して酢酸系の香りも主張してきます。
口中に含むとアタックに酢酸由来の鋭さのある酸と果実のボリューム感が一気に来ます。併せて目立った残糖感が口中に広がります。香りだけよりも味わいで楽しめるワインだと個人的に感じるのは果実の厚みが十分感じられ、ワインとしての線の太さがあるからだと思います。酢酸のネガティブな印象を果実感でカバーしてくれています。ミドルに向かっては酸がやはり支配的ですが、その奥に洋ナシや温州ミカンなどの酸と果実感を取ることが出来ます。ミドルからアフターにかけては和柑橘のワタのような瑞々しいタンニン感がありますが、良い意味でのアクセントとなっています。アフターは酢酸が喉奥に通ることで再度VA感が支配的になりますが、鼻に抜ける香りは、いつもの環のソーヴィニヨンブランを思わせる余韻になっています。
瓶詰時は発泡はしていませんが、瓶熟中に再発酵する可能性があります。
再発酵した場合、どのような変化が見えるのか添加剤など使用ていないため分からない部分もあるのですが、時間経過とともに揮発酸感が馴染むはずなので、数年後にこのvtがどうなるのか個人的には楽しみです。
保管は13℃以下くらいが好ましいです。
抜栓時は6℃~9℃程度の低温ですと揮発酸感が抑えられ、このワインのポテンシャルを感じてもらえるかと思います。また、抜栓後2日目、3日目と時間が経つにつれ揮発酸感が強まりますので、1日で飲み切れない場合は冷蔵庫でしっかり冷やして翌日以降楽しんでいただければと思います。
飲み頃について
リリース直後の2025年に飲んでいただくのであれば、上記のような冷温下で飲んでいただければと思います。個人的には2、3年ほど待っていただいて発泡感が出たような状態で飲んでみたいという期待感があります。
ワイン名について
「環」と書いて「めぐる」と読みます。
私は、昔から生きとし生きるもの(生物を構成する小さい単位としての原子)がこの世を循環している歯車の一つであり、環り環っているのだという考えがありました。そして、余市へ来てからその考えはより強いものとなっています。
畑でできた葡萄からワインが造られて、そのワインを飲み、飲んだ人がまた畑を耕す。その過程で出た残渣は畑へ戻る。そのような先史時代からずっと紡がれてきた農業や醸造、いやそれよりもっと昔からある「生」という営みをワインを中心に置いた「循環」として表現したいと思いました。
【夕(ゆう)2023】
トップに赤いベリー、樽感、清涼感を想起させるようなハーブ。スワリングして、若干の還元香、オールスパイス、ほんの少しバター感。
アタックに丸みのある酸とふくよかな果実感。ミドルに向かい、果実のふくらみがより大きくなっていく。タンニンの主張はそこまで強くないが、味の主線の両脇を引き締める意味でこの若干の渋みが良い働きをしてくれている。ミドルからアフターにかけてハーブのような清涼感が取れる。余韻にはこなれた感じの強すぎることのない酸が走っていく。
飲み頃について
リリース直後の2025年に飲んでいただいても十分楽しめると思います。5年ほど待っていただいてもタンニンのニュアンスがより馴染んだ上で白葡萄系の酸とのバランスが整って、よりワインとしてのポテンシャルが上がると考えます。
生産者
余市は四方を海と山に囲まれた風光明媚な土地で、夏は暑すぎず冬は寒すぎず自然環境にとてもに恵まれています。そして海の幸、山の幸が豊かで野菜や果樹栽培が盛んな地域でもあります。 そのような魅力に惹かれ、自然豊かな環境で生活をしたいと考えていた私は、農業を一生の仕事にすると決め、2015年に家族で余市へ来ました。その後2年間の農業研修を終え、2017年春に独立して現在に至ります。
「じき」では大きく2つの取組をしています。1つは「じきの畑」として農業とワイン醸造を行うこと。もう1つは「じきの台所」として食の提供を行うことです。「じきの畑」では、ワイン用葡萄の栽培を主軸に野菜・梅・栗の栽培を行っています。圃場は全て有機JAS認証を取得しています。
「じきの台所」では、「じきの畑」の野菜や地域で生産された食材、そして園主が獲ってきた山菜・茸・渓魚・鹿(処理場を通しています)を使った自然食を町内にある余市テラスさんを間借りし、毎週金曜日に提供しています。また、加工品の販売なども行っています。
一番のお気に入りスポットは葡萄畑の丘のてっぺんです。春夏秋冬それぞれの時季に素晴らしい景観を見せてくれますが、特に好きなのは夏から秋にかけての黄昏時に赤く染まった葡萄畑です。この美しさは何にも代えがたく、毎日感動し、飽きることがありません。一日の疲れも飛んでしまうほどです。
また、母羊を3頭飼っていて毎年2月~3月に子どもが生まれます。雌の場合はお母さんとして育て、雄の場合は家族での消費、もしくは希望のある飲食店さんへ出荷しています。
(生産者様資料より)