Alexandre Jouveaux / Prety 2019
アレクサンドル・ジュボー / プレティ
sold out
中程度の黄色。りんごのコンポートやタルトタタン、柑橘、蜂蜜、ビターカラメル、ナッツ、バニラ、白い花など様々な香りが混ざり合い、コク深く複雑な様子が伺えます。口に含むと張りのある酸が支えるミディアムタッチで、ゆっくりと充実感のある風味が広がります。プレティの特徴的な芳ばしい風味が引き出されており、ほろ苦いクレームブリュレやミルクキャラメル、タルトタタンなどの風味に、柑橘のニュアンスが爽やかさが加わるような深みや奥行きの感じられる風味が膨らみます。マコンらしい豊かな果実や凝縮感、リッチなスタイルを引き立てながら、綺麗な酸がメリハリを与えブレのなさを感じさせています。温度帯は室温ですと膨らみのある充実感、冷やして頂くことで張りのある酸が凛とした軽快感を感じさせてくれます。
つくり手
ディジョン大学で美術を専攻し、5年間のあいだ写真をはじめ幅広く学びます。卒業後、ディジョンで美術品の個展を開くアトリエを2年運営。その後、農業学校に入りなおし、ぶどう栽培とワイン醸造を学びました。自然を相手に育てたぶどうを原料にしてワインを作り上げることは、芸術作品の製作に共通した魅力があると彼は言います。それにワインが持つ繊細な香りや、奥深い風味も魅力だったことは言うまでもありません。彼の優しく穏やかな性格は、自然を相手にするのがぴったり似合います。4年間ワイナリーで働いて腕を磨き、2001年にワイン造りをスタートしました。大学で同窓生だった奥さんのマリーズさんとは入学時からの長い付き合いでとっても仲良し。その証拠にラベルはマリーズさんの版画を元にした二人の共同作品なのです。このように中身のワインもラベルも一つ一つ丹念に、まさに手作りという言葉がふさわしいワインを作っています。栽培面積は3Ha。
収穫は全て手摘みで行い、ぶどうが潰れないように小さなプラスティックケースに丁寧に入れて運びます。醸造で注意する事は、できるだけ人為的な介入をしない自然な発酵と熟成。当然ながら天然酵母で醸造し、亜硫酸を最後の段階まで使わない方法によって、ぶどうが持つ豊かな味わいを最大限残すようにします。ビン詰めのタイミングは?と聞くと、ジュヴォーは笑いながら「フィーリング」と一言。ワインが出来上がるのをあせらず待って、種まきカレンダーに則り、花か果物の日を選ぶ。そして当日が晴天なら行うが、もし雨が降ると澱が舞いやすいので次の機会まで延期するほどとても丁寧な作り手です。「飲んですぐ、これは誰々が造ったワインだ!と、分かるワインが良いね。」と彼は言います。
(一部インポーター資料より)