Anais Fanti/Costa Rawa 2022
アナイス・ファンティ / コスタ・ラワ
sold out
沖積層土壌で樹齢約40年のぶどう。全房で破砕した後に定期的にルモンタージュをしながら10日間のマセラシオン。ステンレスタンクで11ヶ月間の発酵と熟成。
オレンジがかった琥珀色。ドライアプリコットや黄桃の香りに、ビターオレンジや陳皮のほろ苦さ、かぐわしい生花のバラ、ドライハーブ、黄色の花のドライフラワー、紅茶、フュメ香が加わり複雑な印象で、スワリングすると更に芳香が引き立ちます。口当たりは柔らかく甘さ控えめで、軽やかに口中へと馴染みます。梅酒に漬けた梅のような甘酸っぱい果実味にビターな柑橘ピール、濃いめの紅茶や桃の果皮などを想わせるタンニンや風味が溶け込み、スモーキーなニュアンスが抑揚を与えながら口中を満たします。旨みを伴いやや骨格がしっかりと印象で、複雑性のある果実の余韻が長く続きます。
生産者
アナイス・ファンティは2020年からアルザス地方のアンマーシュヴィアという街でワイン造りをしています。彼女は三代続くぶどう農園に生まれましたが、アルコールがとても苦手なため以前は約7年間ナースとして勤務していました。アルコールは苦手でしたが、ワインの味わい自体には魅力を感じており、次第にワイン造りに興味を持つようになりました。2018年に農業・醸造専門学校へ進学し、ワイン生産者の道へ進むことを決意しました。学生だった間は当初から興味を持っていたマセラシオンやアンフォラでの醸造について知識を得るため、ジョージアで数ヶ月間過ごした経験も持ちます。その後2020年に家族からぶどう農園だった一部の畑を受け継ぎ、生産者としてワイン造りを始めます。常に明るい笑顔で、とても優しく穏やかな生産者ですが、2022年はこれまで使用していたプレス機の不調により収穫した葡萄のプレスをとても小さい垂直プレス機で約1ヶ月間かけ手作業で全てやりきるなど、とても根気強い一面も見受けられます。彼女のワインの明るい果実味にはどこか陽気な可愛らしさがあるように感じられます。口にすれば優しくとても親切な性格がワインを通して伝わってくることでしょう。ラベルは自身で考えたもので、名前のアルファベット “ANAIS “が全て組み込まれたデザインになっています。
・畑について
土壌:花崗岩、粘土石灰質。
2020〜2021年にかけて家族から合計約2.6ha受け継いだ畑ではビオディナミ農法を取り入れ、果樹や花も植えるなど畑を極力自然に近い環境作りを心がけています。
・セパージュ
オーセロワ、ゲヴェルツトラミネール、ピノノワール
(インポーター資料より)