Anders Frederik Steen / Once I had a choice of being better 2021
¥6,900
このワインを将来ブレンド用として使うか、このまま単一のワインとして進めるか迷っていた時期があったため、試しに数本だけ瓶詰めして数ヶ月後に経過観測をした上でブレンドに使わず単一で詰めたものです。このキュヴェ名はブレンドするか瓶詰めするか迷っていた時期の、アンダースの心情を表しています。
ル・マゼルの葡萄を使用。4日間かけてゆっくりとダイレクトプレス。ウイヤージュとスーティラージュをせずに225Lの樽で2年間の発酵と熟成。
黄金色。軽い酸化的なニュアンスが伺え、白いレーズンやりんごのコンフィチュール、オードヴィーを想わせる充実感のある香り、火打石、シュクレフィレ、木の皮、ビターカカオ、バニラ香などが溶け込み、旨味感のあるワインを想像させます。全体に輪郭やメリハリを与える凛とした酸が感じられ、瑞々ししささえ想わせる雑味のない飲み心地で広がります。口中へと膨らみゆく中で、緻密な果実味に熟成や酸化由来の旨味やコク深さが重なっていき、ほどよいリッチ感と複雑で奥行きのある印象が長く続きます。
生産者
2015年までジャンマルク・ブリニョとともにFoxy Foxy Nature Wild Lifeにてワインづくりを行なっていたアンダース・フレデリック・スティーン。その後はそれぞれが違う道を歩むことになりました。
スティーンは、自分たちにとっての醸造は料理のようなものだといいます。毎年異なる姿をみせるブドウを味わい、その最も興味をそそる味に従って醸造していきます。目の前にあるブドウに好奇心をもち新しい可能性を開くため、常識や伝統に捉われないアプローチを積極的に行います。
発酵後はそのプロセスには干渉せず、何も追加されたり削除されたりしません。ワインの自由な成り行きにまかせます。
(インポーター資料より)