Arnaud Chapuis / Ouverture rouge 20212
アルノー・シャピー / ウーヴェルチュール・ルージュ
¥6,500
全房で5週間のマセラシオン。ステンレスタンクで10ヶ月間の発酵と熟成。
僅かに濁りのあるルビー色。ドライ苺の充実感や甘やかさ、赤いベリーソースの緻密な香りに、ドライフラワー、土などのニュアンスが加わり、落ち着いた印象を受けます。凛とした酸がメリハリや全体に輪郭を与え、角が取れたしなやかなミディアムタッチで、優しい甘みを伴うエキスが詰まった果実味にお香やドライフラワーなどの風味が溶け込み、しっとりと口中へ沁み渡ります。奥ゆかしく、素朴で温かみのある雰囲気を持ち、それでいてアフターにかけて仄かにビターな風味が加わることで、ほどよい骨格や芯のしっかりとした様子が伺えます。この先の熟成でさらに上品で繊細な様子に磨きがかかり、複雑性のある味わいが引き出されていくことでしょう。
生産者
シャピー家は代々ワイン造りを営んで来ましたが、父親が跡を継がなかったことから、しばらくは畑を貸していました。現当主のアルノーは長い間大理石の石切職人として活動したのち、ボーヌの醸造学校で学び、卒業後はClose de Tart、DRC、そしてPrieure Rochで働き、ようやく2014年に1.5haの小さな畑からピノ・ノワールとアリゴテを造り始めることができました。
祖父がブドウを植えた年は1930年、31年、48年、59年、そして1963年とどれをとって古く、自然に15hl/ha以下の収穫量となるため、目の詰まった素晴らしいワインとなります。
畑に散布する薬剤は、雨が多い年で年間に300グラムの銅と15キロの硫黄のみ。除梗せず、ピノは大樽で発酵させた後に時間をかけて垂直プレス、その後に小樽で12ヶ月程度の熟成。アリゴテはプレス後に小樽にて発酵及び熟成で約10ヶ月。年によってペティヤンを造ったりもします。亜硫酸は16年以降は一貫して無添加。
2017年、2018年と土地を入手することができたため新たにブドウを植え現在はトータル3haの畑を所有しておりますが、専業で生計を立てるには厳しく、現在はシャンドン・ド・ブリアイユで働きながらワインを造っている。
(一部インポーター資料より)