Aurélien et Charlotte Houillon / Les Gravieres 2022
オーレリアン・エ・シャルロット・ウイヨン / レ・グラヴィエール
¥8,800
除梗した3種の葡萄を別々に24日間のマセラシオンした後にブレンドして、ステンレスタンクで発酵と熟成。
鮮やかなルビー色。赤い果実のドライフルーツや苺のコンフィチュールのやや充実感のある香りに、熟した赤い果実の果汁のようなピュアな印象、赤や紫の花々を想わせる華やかな香りが加わります。雑味がなく透明感のあるミディアムタッチで、瑞々しく流れるように喉を通ります。グルナッシュ由来のドライフルーツのような凝縮感のある甘やかな果実味やコク深さ、サンソーやカリニャンの軽快感や伸びやかな酸が調和して、エレガントで落ち着きのある様子や深み、奥行きのある味わいが口中に膨らみます。アフターにかけて紅茶やジンジャーを想わせる風味が重なり、品のある華やいだ印象や締まりを感じます。
生産者
ジュラのコンテ出身のオーレリアン・ウイヨンは、幼い頃よりジュラの自然と偉大な生産者から畑仕事と醸造を学び、現在のフォコンでも造り続けています。妻シャルロットは2つの博士号を取得した才色兼備の女性で、古代文書の研究のため中国やエチオピアなどへ赴き、そこで植物から紙を作る伝統的な方法や天然色素での染色芸術なども学びました。エチケットに使用された紙材は、シャルロットが葡萄の枝や果梗を利用して作成したものです。
彼らは2017年3月に、ヴォーク地方のフォコン、ツールドフランスのコースとして名高いモン・ヴォントゥの麓にある、4haの葡萄畑と5haの森や湿原に囲まれた土地に定住しました。カーヴはもちろんのこと家も水道も電気すらなく、全てを自分達で作りあげました。森に囲まれ他からの影響も受けない好立地で、粘土石灰と砂が主体となっています。砂は砂質が固まってできた岩が風化したもので、「ラロッシュクークルド」と呼ばれる特徴的な土壌です。現在は樹齢約25歳から65歳のグルナッシュ 2.5ha、シラー1.3ha、そして0.2haのサンソーを栽培しています。酵母や亜硫酸は一切使用せず、葡萄の力による自然な醸造でろ過もしません。瓶詰は重力を利用して行っています。