Aurélien et Charlotte Houillon / Indigo 2022
オーレリアン・エ・シャルロット・ウイヨン / インディゴ
¥8,800
除梗した葡萄を38日間のマセラシオン。ステンレスタンクで発酵と熟成。
仄かに紫がかった赤色。カシスやブラックベリーのソース、リキュールなどの緻密な黒系果実の香りに、ダージリン、紫の花のブーケのようなかぐわしく華やかな香りが加わります。粒子の細かい緻密なエキス感で果実の風味はしっかりとしていながらも、飲み心地は繊細なミディアムタッチで、滑らかなテクスチャーですっと通り抜けるようにしなやかに体へと沁み込みます。紅茶や花々の香り高い華やいだ様子が絡み合う品のある若々しい果実味に、仄かに乳酸的な風味が溶け込みコクやまろやかさ、旨みが感じられる魅力溢れる仕上がりです。
生産者
ジュラのコンテ出身のオーレリアン・ウイヨンは、幼い頃よりジュラの自然と偉大な生産者から畑仕事と醸造を学び、現在のフォコンでも造り続けています。妻シャルロットは2つの博士号を取得した才色兼備の女性で、古代文書の研究のため中国やエチオピアなどへ赴き、そこで植物から紙を作る伝統的な方法や天然色素での染色芸術なども学びました。エチケットに使用された紙材は、シャルロットが葡萄の枝や果梗を利用して作成したものです。
彼らは2017年3月に、ヴォーク地方のフォコン、ツールドフランスのコースとして名高いモン・ヴォントゥの麓にある、4haの葡萄畑と5haの森や湿原に囲まれた土地に定住しました。カーヴはもちろんのこと家も水道も電気すらなく、全てを自分達で作りあげました。森に囲まれ他からの影響も受けない好立地で、粘土石灰と砂が主体となっています。砂は砂質が固まってできた岩が風化したもので、「ラロッシュクークルド」と呼ばれる特徴的な土壌です。現在は樹齢約25歳から65歳のグルナッシュ 2.5ha、シラー1.3ha、そして0.2haのサンソーを栽培しています。酵母や亜硫酸は一切使用せず、葡萄の力による自然な醸造でろ過もしません。瓶詰は重力を利用して行っています。