Bencze Birtok / Kék 2020
ベンツェ・ビルトック / ケック
sold out
ケック・バカトール100%。砂、砂岩、玄武岩、石灰岩の岩盤。植樹は1999年(Rókaluki畑)。晩熟の品種であり、酸味が強く、潜在糖度が高い。2020年は、大雨が降る前の9月23日に収穫。全房を空気圧で優しくプレス、重力のみの澱引き、自然に醗酵、400ℓの石器で20か月の熟
成。2022年6月に無清澄、無濾過で瓶詰め。バカトールは中欧で注目される古いブドウの一つで、赤、白、青の3種類のブドウがあるが、遺伝的な関係はないという興味深い種です。
甘やかな香り、凶暴なほどに強い酸味。ニュートラルな柑橘の果汁、蒸かした栗とよもぎ、せり、ワサビの葉。つつましく繊細なアロマは静か、しかし確かで、染み渡る酸は長く美しい余韻を形成します。夕陽を見ている私(あなた)がその景色に没入していくように、ワインに引き込まれていく。このワインを飲んでいる特別な時間に幸せを感じるのです。
生産者
『その畑に調和が存在することを発見すれば、ワインには調和が表れる』
美味しいワインを作ろうと懸命に努力をしたものの、その多くは必要のないこと。しかし多くの必要のない努力に時間を費やしたことで、自然の力こそがすべてで、自分は何もできないのだとIstvanは悟りました。自然に力を発揮してもらうこと、できる限り何もしないこと、これは栽
培、醸造を通しての発見であります。例えば栽培においては、クローバーのようなカバークロップの種をまき影を作ることによって、必要以上の太陽から守る。それは耕すことよりも重要なことです。酵母、バクテリア、小さな虫、動物、人間、地球、宇宙…。畑にまつわる様々な要素との関連でブドウは実をつけて、その年のワインが出来上がるのです。
バラトン湖の西北に位置する畑は太古の玄武岩、凝灰岩をメインとする土壌です。かつてパロニア海の底にあったため、砂、粘土、石灰の土壌の上にそれらの土壌が広がっています。ローマ時代よりワイン作りが盛んにおこなわれていたいうこの土地のワインは、火山性土壌由来のミネラルを明瞭に感じることができる銘醸地として知られ、Istvanの畑にほど近いSzentGyörgy-hegyには、玄武岩の石柱がパイプオルガンのように連なった自然遺産があります。IT業界で働いていたIstvanがその景色を初めて目にした時、自分の人生がこの土地と共にあることに気づいたと言います。魂と無垢なる自然に対峙した瞬間の直感が彼をワイン作りに導きました。Bencze Birtokの今後が心から楽しみです。
(インポーター資料より)