Bencze Birtok / Pinot Noir 2022
ベンツェ・ビルトック / ピノ・ノワール
sold out
ピノ・ノワール100%、1999年植樹(Rókaluki畑)。海抜130m。粘土、砂岩が主体。畑の
上部に比べると玄武岩は少ない。深い土壌に石灰岩が見られます。収穫は9月2日と8月26日、27日、28日。75%除梗、25%全房。90%をグラスファイバーのタンク、10%をアンフォラで発酵(全房のぶどう使用)。228Lのフレンチオーク(50%)、木製の開放桶(12%)、アンフォラ(24%)、グラスファイバーのタンク(14%)で8か月熟成させます。2023年6月にブレンドされ、無濾過、亜硫酸ゼロで瓶詰です。
若く硬い印象。それでもベンツェらしいラズベリー、イチゴ、スミレの香り。胸締め付けられるピノ・ノワールの香りです。甘酸っぱく、すでに美味しいのですが、香りと味わいとの間に調和と一体感が表れるのはまだまだ先。少し寝かしてその時を待ちたいと思うのです。
生産者
『その畑に調和が存在することを発見すれば、ワインには調和が表れる』
美味しいワインを作ろうと懸命に努力をしたものの、その多くは必要のないこと。しかし多くの必要のない努力に時間を費やしたことで、自然の力こそがすべてで、自分は何もできないのだとIstvanは悟りました。自然に力を発揮してもらうこと、できる限り何もしないこと、これは栽
培、醸造を通しての発見であります。例えば栽培においては、クローバーのようなカバークロップの種をまき影を作ることによって、必要以上の太陽から守る。それは耕すことよりも重要なことです。酵母、バクテリア、小さな虫、動物、人間、地球、宇宙…。畑にまつわる様々な要素との関連でブドウは実をつけて、その年のワインが出来上がるのです。
バラトン湖の西北に位置する畑は太古の玄武岩、凝灰岩をメインとする土壌です。かつてパロニア海の底にあったため、砂、粘土、石灰の土壌の上にそれらの土壌が広がっています。ローマ時代よりワイン作りが盛んにおこなわれていたいうこの土地のワインは、火山性土壌由来のミネラルを明瞭に感じることができる銘醸地として知られ、Istvanの畑にほど近いSzentGyörgy-hegyには、玄武岩の石柱がパイプオルガンのように連なった自然遺産があります。IT業界で働いていたIstvanがその景色を初めて目にした時、自分の人生がこの土地と共にあることに気づいたと言います。魂と無垢なる自然に対峙した瞬間の直感が彼をワイン作りに導きました。Bencze Birtokの今後が心から楽しみです。
(インポーター資料より)