Bott Frigyes / Faricka Kekfrankos 2022
ボット・フリジェ / ファリッカ・ケックフランコシュ
¥11,000
ケックフランコシュ。単一畑Faricka。土壌はチョークと粘土が混ざった火山岩。 ファリッカはそのうち火山岩と石灰岩の露出が特に多くみられます。 9月後半収穫。足でつぶしたぶどう(15%程度)の上に、全房のブドウ(70%程度)、その上に除梗したブドウ(15%程度)を重ねるハンバーガーの技術で発酵。3週間後に優しくプレスしてオーストリア(ストッキンガー社)の樽に移し、澱の上で1年熟成させます。亜硫酸をわずかに加え、無濾過で瓶詰め。
飽和するほどに強い紫色。グラスから湧きあがる芳香は、爆発するかのように空間に拡散されます。鮮やかに薫る桑の実、カシス、ブラックチェリー、針葉樹、バニラ。口中で一気に広がる風味。この美しいワインのフォルムは90年代の良質なポムロールの様。全く違うのは酸味。現代ワインの一つの特徴である料理に寄り添っていくスタイルは、良質な酸無しには語ることが出来
ないことが、このワインを飲むとよくわかります。シルキーなタンニンは、どこまでも広がる美しい余韻を導きます。熟成への熱情を禁じ得ません。
生産者
ナチュラルでありながら型があり、 型があるのに面白みがある。
スロバキアの国境地帯。コマルーノという町はドナウ川を渡ればすぐにハンガリーという土地です。Bott Frigyes はこの地に2005年に設立されました。畑はドナウ川とその支流であるフロン川にはさまれたMužlaの小高い丘にあります。
この土地、かつてはカルパチア海の底にあり、基底部に は石灰、その上に火山性の土壌が重なっています。農法はビオディナミを採用、低収量でのブドウ収穫、醸造において亜硫酸の使用は最小限にとどめ、2017年より無濾過で瓶詰めしています。
JuhfarkやFurmint、Kadarkaなどの地品種からPinot NoirやTraminerなどの国際品種まで様々な品種を栽 培し、品種に合わせて様々な醸造法を試しています。 特筆すべきはハンバーガー方式と呼ばれるセミマセラ シオンの醸造法です。足でつぶしたぶどう(15%程度)の上に、全房のブドウ(70%程度)、その上に除梗したブドウ(15%程度)を重ねて醸造します。この方法によりピュアな果実味をワインに残すとともに、炭酸ガスからもたらされる過剰なバナナや風船ガムの香りを避けることができます。
ピノノワールは愛であり、カダルカは歴史である、ケックフランコシュ(ブラウフレンキッシュ)は未来である。 当主のBottは言います。彼のピノ・ノワールはピュアで美しく、 カダルカには品種のティピシテを感じます。ケックフランコシュには迫力と格調をみつけることができます。自分の中のイメージを職人技術を通して表現する。私たちは強いメッセージ性をもつワインを良いワインであると考えています。
(インポーター資料より)