Bott Frigyes /Furmint 2023
ボット・フリジェ / フルミント
¥9,200
フルミント。土壌はチョークと粘土が混ざった火山岩。 9月中旬に収穫。全房でプレスした液体を1日かけて沈殿、自然発酵。500ℓの樽に移し澱と共に10か月の熟成。亜硫酸をわずかに加え(20㎎/ℓ)、無濾過で瓶詰めです。
熟した柑橘と堅いミネラル、きれいな酸。良質なフルミントのワインには、この3つの要素が際立って感じられます。23年のFurmintもまさにこの個性を持っていて、柑橘は特に温州ミカンとして現れています。洋梨、黄リンゴ、かりんと様々なフルーツ香が続き、おしろい、フェンネル、どくだみ、カモミールが上品に香ります。フリージアの香り漂う潮風のような感覚。Bottの23年のワインは軒並み一体感があり、要素一つが浮いて感じるようなことがありません。ストレスの無いスムースな口当たり。ドライな余韻がいいですね。
生産者
ナチュラルでありながら型があり、 型があるのに面白みがある。
スロバキアの国境地帯。コマルーノという町はドナウ川を渡ればすぐにハンガリーという土地です。Bott Frigyes はこの地に2005年に設立されました。畑はドナウ川とその支流であるフロン川にはさまれたMužlaの小高い丘にあります。
この土地、かつてはカルパチア海の底にあり、基底部に は石灰、その上に火山性の土壌が重なっています。農法はビオディナミを採用、低収量でのブドウ収穫、醸造において亜硫酸の使用は最小限にとどめ、2017年より無濾過で瓶詰めしています。
JuhfarkやFurmint、Kadarkaなどの地品種からPinot NoirやTraminerなどの国際品種まで様々な品種を栽 培し、品種に合わせて様々な醸造法を試しています。 特筆すべきはハンバーガー方式と呼ばれるセミマセラ シオンの醸造法です。足でつぶしたぶどう(15%程度)の上に、全房のブドウ(70%程度)、その上に除梗したブドウ(15%程度)を重ねて醸造します。この方法によりピュアな果実味をワインに残すとともに、炭酸ガスからもたらされる過剰なバナナや風船ガムの香りを避けることができます。
ピノノワールは愛であり、カダルカは歴史である、ケックフランコシュ(ブラウフレンキッシュ)は未来である。 当主のBottは言います。彼のピノ・ノワールはピュアで美しく、 カダルカには品種のティピシテを感じます。ケックフランコシュには迫力と格調をみつけることができます。自分の中のイメージを職人技術を通して表現する。私たちは強いメッセージ性をもつワインを良いワインであると考えています。
(インポーター資料より)