Chateau de Beru / Chablis clos beru monopole 2019
シャトー・ド・ベル / シャブリ・クロ・ベル・モノポール
¥22,000
シャトー・ド・ベルを象徴するトップキュヴェ。標高300mのシャトーと隣接する13世紀の壁に囲まれた南、南西向きの区画。小石を砕くと小さな貝の化石が出てくるようなキンメリジャン土壌でミネラル感と複雑性、力強さを兼ね備えたワインとなります。
黄みがかった黄金色。りんごのコンポートや黄柑橘、温州みかん、安政柑、パイナップルなど充実感のある果実の香りに、蜂蜜、火打石、加えてバニラ香や蒸し栗のようなホクホクとしたニュアンスが伺えます。スワリングすると甘やかで更に緻密感のある果実の香りが引き立ちます。張りのあるシャープな酸が雑味のない透明感や芳醇な果実の風味を支えながら、伸びやかに先へと導きます。明るくエキスの詰まった果実味にじんわりと溢れるような旨味が徐々に溶け込み、樽由来のコクや深みに加え、地中から引き上げられた様々な要素が複雑性を与えながらリッチな印象が長く留まります。凛としたシャブリらしい佇まいや気品に満ちた上質な様子に魅了されながら、アフターにかけて仄かに乳酸的な風味が感じられ、さらに旨味が強くなり、まろやかで奥行きのある味わいが続きます。抜栓以降、数日経過しても崩れることはなく、時間をかけてお楽しみいただけます。
生産者
シャトー・ド・ベルは、シャブリ東部の村人僅か60人の小さな村「BERU」にあり、400年の歴史を有するシャトーです。このシャトーには、15世紀に作成された世界最古の日時計と暦が(現存するのはこちらと英国ケンブリッジの2つ)残されています。(現在でも使用可能なのはベル村の方だけで、1600年代からベル一族によって維持されています。
父親の代からワインを醸造しネゴシアンに販売していましたが、病のため栽培が出来なくなり近隣の栽培者に全ての畑を貸していました。父が亡くなってから更に10年貸していた畑は、農薬と除草剤で雑草が生えないような状態となっていました。
現当主のアテナイスは、2002年まで勤めていたパリの投資銀行を辞め、ボーヌの醸造学校を出るとサヴィニーレボーヌのシャンドン・ド・ブリアーユ(ビオディナミ栽培)で1年働き、自分が目指すビオロジックの基礎を作り上げます。
その後、最先端の技術を駆使してワインを造る南アフリカの生産者で1年研修。発酵温度や酵母、亜硫酸の添加に至る多くのデータを頭に入れ、加えて機械に頼る醸造を習得したアテナイスは、「自然なワイン造りを実践しないと真のテロワールは表現できない」との結論を持ち帰ります。
2005年にシャトー・ド・ベルを引き継ぎ、ビオロジック農法を採用。2011年からはビオディナミ農法へと転換しています。
(インポーター資料より)