Clement Poirel/Hiltrudis 2021
クレモン・ポワレル / イルトルディ
¥9,300
ダイレクトプレス。228Lや400Lの樽で18ヶ月間の発酵と熟成。
やや濃い黄色。黄柑橘のマーマレードやピール菓子、カリンやりんごのコンポートといった、爽やかさと充実感を併せ持つ果実の香りに、蜂蜜、メレンゲ菓子、火打石や煙などのニュアンスが加わります。舌先を一瞬かすめるガスが感じられ、溌剌とした印象を受けます。それでいて、テクスチャーは滑らかで、舌の上をしっとりと沁み渡るように広がり、アルコール表記は15%と高めながらも、それを感じさせないほど清らかで透明感があり、スムーズに喉を通ります。口中には、豊かな果実の緻密なエキスが柑橘系の張りのある酸を伴い大きく膨らみ、時折感じられる塩味がアクセントとなり、果実甘みや風味を際立たせながら、ほどよくリッチで気品に満ちた味わいが留まります。アフターにかけて、マスカットを想わせる清涼感のあるフルーティーな風味が現れ、旨みとともに心地よい充実感が長く続きます。
生産者
クレモン・ポワレルは2018年ヴィンテージを最後に引退したジャン・フランソワ・シェネの醸造所と畑の一部を受け継ぎ、この2020年が初ヴィンテージとなります。アンジュで先駆けて自然派ワインを造り始めた生産者グループのひとり、父親であるFrancis Poirel率いるChateau de Surondeで2002年〜2004年の3年間ワイン造りを学び、その後は収穫や剪定などをニコラ・ジョリーなどの優れた生産者で行いました。
普段のクレモンは優しく落ち着いており、常に暖かい笑顔で接してくれます。大切な畑と醸造所を譲ったシェネは、「クレモンはとても誠実で畑仕事を心から愛しており、全ての仕事をもの凄く丁寧にやることを、ずっと前から分かっていたからだよ。」と私たちに話してくれました。このことはクレモンが私たちに述べた「真に素晴らしいワインを造るならば、畑の面積と作業する人数の理想的なバランスは1人につき1haだと思う。しかし生活もかかっているため、ブドウの質を充実させつつ生計を立てることが辛うじて可能な2haを僕は選択した。」と彼自身の考えを教えてくれた事と繋がっているように感じます。
2005年以降JFシェネの手により無農薬に転換されたシスト土壌の畑2haでクレモン・ポワレルは、シュナン・ブラン、グロロー、カベルネフランを栽培しています。
シュナン・ブランは主に230Lの樽(樽も一部シェネの物を引き継ぐ)で最低18ヶ月の熟成を基本とし、赤は主にグラスファイバータンクで醸造されて収穫の翌年にリリースとなります。
(インポーター資料より)