Dobra Vinice / Majova Milerka 2021
ドブラ・ヴィニツエ / マジョバ・ミラルカ
¥6,600
ミュラートゥルガウ。海抜260m~320m。南東、南斜面、石英、砂(石英メイン)、粘土、花崗岩、片麻岩、火打石。天然酵母で発酵、発酵後すぐにノンフィルターで瓶詰めです。樹齢の若い木などで良質なブドウが収穫できたときに行われる手法で、若々しさと澱のうまみが同居したワインを楽しむことができます。発泡はほとんど感じられません。
南国フルーツの世界、パパイヤやジャックフルーツ、少しドリアンも感じられます。徐々にヤギのフレッシュチーズやアケビ、柑橘のジャムが現れ、口中で液体はとろみを増していきます。ベースに美しいグリーンフレーバーが感じられ、乳白色の緑のイメージが浮かびます。綺麗な酸の中にあるとろみと甘酸っぱさがあいまって、幸せな余韻を演出します。酸が強くミネラリーな21年の状況でありながら、こんなリッチなワインを作れる。さすがはDobraです。こちらも澱と
混ぜてください。
生産者
DOBRA VINICE(ドブラ・ヴィニツェ=“良い畑”という意味)はチェコ共和国の小さなワイナリーです。1997年に設立されました。国立自然公園“Podyjí”内の古い歴史をもつ街“Znojmo”(ズノイモ)からほど近い “Nový Šaldorf-Sedlešovice”(ノヴィー・シャルドルフ=セドレショヴィツェ)という小さな村に砂岩のワインセラーを構えています。
Petr Nejedlik。2023年に亡くなった偉大なる生産者。彼は、数多くの他国のワイン生産者及びワインそのものに学び、まさに試行錯誤の中、徹底した研究で素晴らしいワインを作り上げていきました。最初はフランスワインに学びました。ブルゴーニュ、ボルドーはもちろんシャンパーニュ、ロワールetc。その後もドイツ、イタリア、オーストリア、スロヴェニア、ジョージア様々な生産者を訪ね、勉強し、自らのワインを磨いていったのです。
Petrが亡くなり、現在は妻であるAndreaを中心にワイン作りが行われています。生前のPetrより薫陶を受けたチームでの醸造が、これからどのように変化していくのか。不安でもあり楽しみで
もあります。2023年11月にDobraのカーブを訪れた時、Jaroslav Osickaファミリーも同席してくれました。Petr亡き後、モラビア最高の生産者であるJaroslavは、Andreaに様々なアドバイスをしていました。真摯に耳を傾けるAndreaの姿を見ていると、私たちも熱い想いがこみあげてきます。PetrとJaroslavを中心に始まったチェコのナチュラルワイン。次の世代への委譲がいま始まったのです。
畑はワイナリー同様に”Znojmo”に15ha(Pod lesem(Popice) と Svatý Urban (Vrbovec))です。“Znojmo”の銘醸地域の土壌は石英を主として花崗岩、片麻岩などで構成され、それらは古生代に由来しています。また一部のブドウはVelke biloviceの友人たち(OsickaやNestarec)とブドウを交換することで手に入れています。化学的な農薬等は一切使用しないビオロジックまたはビオディナミによる栽培。収穫は手積みで、収量を絞っています(約35hl/ha)。
柔らかなプレス、キュベによっては長期にわたるマセラシオン。天然酵母による発酵、熟成においては新樽またはジョージアから運んだクヴェヴリを使い分けています。現在のキュベのほとんどは無濾過で瓶詰めされます。熟成は理想的な環境である温度11℃、湿度85%の砂岩の洞窟のワインセラーに保管されます。
(インポーター資料より)