Jaroslav Osicka / Chardonnay Vertikal NV
ヤロスラブ・オセチカ / シャルドネ ヴァ-ティカル
¥11,000
2020(60%)、2021(30%)、2022(10%)の厳選したシャルドネのブレンド。Zadní畑 Zadní Hora。海抜220m~240m。粘土、ローム、黄土と泥灰土。植樹は1989年。収量40hl/ha以下。除梗後、天然酵母にて自発的に醗酵。その際総量の10%除梗していないぶどうを粒ごとつぶさずに加えて一緒に発酵します。マセラシオンの期間は1カ月、長いもので2か月。その後12カ月~36カ月にわたって500ℓ(オーストリアStockinger)または1000ℓの古樽(チェコ産)で熟成、無濾過にて瓶詰。亜硫酸は瓶詰時に少量です。総生産量1200本。
既存のレゼルバクラスを更に超えた存在として作られた傑作。最高品質のキュベをブレンドして作られる限定キュベであり、モラビアシャルドネの最高傑作です。今回のヴァーティカル。一口目から、調和を明瞭に感じます。20年の固く、厳しいシャルドネの印象をそのほかのヴィンテージが和らげ、現在の試飲(25年3月)では、むしろ20年のシャルドネよりも親しみやすい印象です。しかし、その印象、深みとなるとそこはヴァーティカル。液体の滑らかさ、みずみずしさは惚れ惚れするようで、蒼く深い湖に引き込まれるように、その美しさに夢中になっている自分がいます。枇杷、洋ナシ、アケビ、カルダモン、カカオ、幾多の香りが重層的に香りますが、今回のヴァーティカルを飲んでいると、おだやかさが常に傍らに存在している感覚にとらわれます。なんというのでしょうか…優しさを感じるのです。
生産者
80年代の半ば自由化の足音が近づいてきたチェコ国内で は、ワイン産業復興の機運が高まっていました。工業的なアプローチで1600年代から1700年代のワイン産業の隆盛を取り戻そうとする人たち。その中で、“補糖無し・亜硫酸添 加最小限”を標榜した一人の農業高校の教師がいました。ヤロスラブ・オセチカです。オセチカは90年代初頭、先祖が入手した伝統ある畑とセラーを共産主義時代の没収からとり戻し、高校で農業と醸造を教える傍らのちにチェコの自然派ワインを定着させたDobra Viniceのアドバイザーを務めつつ葡萄の提供を行いました。2008年に会社を設立。2007年がファーストヴィンテージです。現在3ha所有しており畑での多様性を大切にし、微生物の生命層を豊かにしていくように手当し、添加しない醸造へとつながっています。
(インポーター資料より)