Maison Valette / Macon Villages 2023
メゾン・ヴァレット / マコン・ヴィラージュ
¥9,400
グラップ・アンティエールでゆっくりとダイレクトプレス。2020年は4年、2021年は3年、2022年は2年、2023年は1年タンクでそれぞれシュール・リー熟成。SO2無添加。剪定を短く、植樹密度を高く、徹底的に品質の向上を追及したぶどうから造られる。発酵温度も自然に任せ、果実が凝縮。
ただ飲みやすいだけのワインが多かったマコンだが、実に存在感のある。ヴァレットの看板として、この土地と彼の実力と可能性を最大限に表現している。2020年ヴィンテージの一部、2021年ヴィンテージ(4月の霜の影響で量が少なかったため21年のほぼ収穫全て)、2022年ヴィンテージの1タンクと2023年ヴィンテージの1タンクのブレンド。
生産者
ヴァレットはブルゴーニュ最南端の地、マコンに居を構え、自然派や正統派などのジャンル分けなど意味をなさないほど圧倒的な存在感を放っている。現在の当主、フィリップのお祖父さんは、鶏で有名なブレスの出身。どうしてもぶどう栽培、ワイン造りがしたかったが、ブレスではワインを造れないため、ある時、意を決しポケットに有り金を詰め込み、ブルゴーニュの方へ向かった。シャントレ村(マコン・シャントレ)にたどり着いてワイン醸造をしている農家で働き始めたところ、幸運にもシャントレ村の最もいい斜面の畑が貸しに出ているのを知った。この畑を借りてぶどう栽培を始めた。こうしてヴァレット・ファミリーのワインの歴史が始まったのだ。
当時は農協全盛期。お祖父さんももちろん自分で栽培していたぶどうを農協に持ち込んでいた。1970年に引き継いだジェラール(フィリップの父)。シャントレ村の最高の畑と斜面から生まれる自分のぶどうが、特別であるということを知っていた彼は、他のどうしようもないぶどうと一緒に発酵タンクに入れられて醸造されてしまうのが許せなかったため、組合との契約が終わった区画から徐々に自社醸造に変更していった。ただし、蔵ではワインを直接販売することが無かったので、
文字通り一からワイン造りと顧客造りを始めることとなった。以来、「ワインの品質アップをするには、土壌とこの生産地の特徴を発揮するぶどうをつくることだ」と熱い思いを秘めて栽培に一層力を入れてきた。
そして、1990年に現当主フィリップが引き継いだ。丁度、この時、お祖父さんが借りていたこのマコンの畑が売りに出されたので、即、フィリップがこの畑を買い取り。すべてビオ栽培にして、まるで庭師のように丹念に世話をした。祖父、父から継いだこのシャントレの地で最高のテロワールを最大限に活かしたかったフィリップは自然なワイン造りを学んだ。徹底した自然栽培、自然醸造を手掛けた。認証に全く意味を感じず、一切の認証はないが実質長年のビオディナミ栽培。
目指すワインは化学物質を一切使わない「自然なワイン」、「優しく飲みやすいワイン」。ぶどうの味が豊かでありながら、飲み口のやわらかな「偉大なワイン」をつくり上げる事が夢だと語る。