Moritz Prado / Pinots Terroir de Roche 2022
メゾン・モリッツ・プラド / ピノ・テロワール・ド・ロッシュ
sold out
ピノ・グリを除梗して5日間のマセラシオン。ピノ・ブランとピノ・ノワールはダイレクトプレス。発酵終盤にブレンドしてタンクで8ヶ月間の発酵と熟成。
仄かに青みがかったやや淡い黄色。熟した晩柑や早生みかん、レモン、ベルガモットなどの爽やかな柑橘の香りに、白い花、柑橘ピールや内皮、シュクレフィレ、火打石などの香りが加わります。小気味良いシャープな酸が感じられ、熟した早生みかんなどの柑橘の風味が溌剌と広がります。凛々しさのある酸は全体を引き締めながら軽快感や伸びやかな様子を引き立て、それでいて口中に留まる風味は不思議と鋭角な印象は受けず、たっぷりと旨みが絡み合う柑橘の清涼感が感じられます。アフターには甘酸っぱい黄柑橘の風味とシュクレフィレのような芳ばしさが残り、爽やかな中にほどよいコクと旨みが残ります。
生産者
Maison Moritz Pradoは2018年からアルベという人口約500人の小さな村でワイン造りをしています。
フランス人の夫ギランは過去にポルトガル、ブルゴーニュ、ルーマニアでワイン造りに従事するなど豊富な経験を持ちます。コロンビア人の妻アンジェラは金融の修士号を持ちキャリアをスタートさせましたが、ギランとの出会いを機にワイン造りに転向、二人で独立しました。
アルベは非常に小さいアペラシオンにも関わらず、すり鉢状の内側に位置する畑の標高は約350m〜500mで冷涼な気候で、土壌の性質は主にシストというワインに冷涼感が出やすい環境です。ぶどうの生育が平地と比べて約2週間ほど遅く、開花時期の霜の影響が比較的低く毎年安定した収穫が出来る傾向にあるところも大きな魅力です。
強い冷涼感のあるワインを好む二人。彼らのワインには、笑顔でエネルギッシュな二人の明るい面と、非常に真面目な部分の両方が写し出されているように感じます。自然に対して大きなリスペクトを払う彼らは、フランス全体のヴィンテージ毎の特徴というよりは、アルベ単体のその年とテロワールの特徴を最大限表すようにワインを造ります。今後の将来にも更に期待が高まる生産者です。
(インポーター資料より)