Moritz Prado / Pinot Gris Terrasses du Steinacker NV20,21
メゾン・モリッツ・プラド / ピノ・グリ・テラス・デュ・シュタインネッカー
sold out
比較的暑い年の2020年を70%、冷涼でフレッシュ感のある2021年を30%ブレンド。
やや濃いレモンイエローの色合い。蜂蜜レモンや淡いパイナップル、熟した黄色の和柑橘、柑橘のピール菓子を想わせるやや充実感のある爽やかな果実の香りに、エルダーフラワーなどの白い花の優しく華やかな香り、仄かにシュクレフィレような芳ばしく甘やかな香りやコク、煙や火打石のニュアンスが感じられます。ほどよい甘みが舌先を包み滑らかなテクスチャーで、瑞々しく清らかに口中へと流れ込みます。蜂蜜レモンや柑橘を搾った果汁を想わせるスッキリとした果実味に、伸びやかで張りのある酸と塩味が輪郭や抑揚を与えながら全体を支えています。口中へ膨らむ中で果実味にシュクレフィレや軽いカラメルのような芳ばしくビターな風味や乳酸的なまろやかさ、じんわりと溢れるような旨味が徐々に重なり深みが増していきます。凛として気品のある辛口の味わいに、鼻腔に抜けるパイナップルの香りがフルーティーで可憐な印象を与えています。
生産者
Maison Moritz Pradoは2018年からアルベという人口約500人の小さな村でワイン造りをしています。
フランス人の夫ギランは過去にポルトガル、ブルゴーニュ、ルーマニアでワイン造りに従事するなど豊富な経験を持ちます。コロンビア人の妻アンジェラは金融の修士号を持ちキャリアをスタートさせましたが、ギランとの出会いを機にワイン造りに転向、二人で独立しました。
アルベは非常に小さいアペラシオンにも関わらず、すり鉢状の内側に位置する畑の標高は約350m〜500mで冷涼な気候で、土壌の性質は主にシストというワインに冷涼感が出やすい環境です。ぶどうの生育が平地と比べて約2週間ほど遅く、開花時期の霜の影響が比較的低く毎年安定した収穫が出来る傾向にあるところも大きな魅力です。
強い冷涼感のあるワインを好む二人。彼らのワインには、笑顔でエネルギッシュな二人の明るい面と、非常に真面目な部分の両方が写し出されているように感じます。自然に対して大きなリスペクトを払う彼らは、フランス全体のヴィンテージ毎の特徴というよりは、アルベ単体のその年とテロワールの特徴を最大限表すようにワインを造ります。今後の将来にも更に期待が高まる生産者です。
(一部インポーター資料より)