Pierre Mang / Le Parc rouge 2022
ピエール・マン / ル・パルク・ルージュ
¥8,900
全房で15日間マセラシオン。600Lの樽で19ヶ月間の発酵と熟成。
仄かにオレンジがかった中程度の赤色。充実感のあるドライ苺やフランボワーズに、瑞々しい赤い果実の果汁を想わせる香りが溶け合い、ポプリやお香、土などの落ち着いた印象が重なり、ややトーンを抑えた奥ゆかしいアロマが立ち上ります。口に含むと、上品で繊細なミディアムライトタッチで、滑らかに沁み渡ります。愛らしく透明感のある甘酸っぱい果実味と、凝縮した赤い果実の緻密なエキスが調和し、ドライフラワーなどの多彩な風味が折り重なりながら、口中を満たしていきます。アフターにかけて、仄かにクローブを想わせる甘苦いスパイスの風味が現れ、奥行きと旨み、複雑味を帯びた長い余韻へと導きます。現状では、抜栓翌日になるとやや果実味が落ち、僅かにバランスが崩れる印象があります。抜栓当日にお召し上がりいただくことで、淑やかな佇まいと可憐な果実が最も美しく調和した魅力的な味わいをお楽しみいただけます。
生産者
ピエール・マンは2019年にブルゴーニュ地方のマコンにドメーヌを設立しました。彼はとても興味深い背景を持つ若手の生産者です。パリで生まれ育った彼は、大学卒業後は10年間金融の世界に従事していました。当初自然派ワインは父親と一緒に嗜む程度で、本当の意味で興味を持つようになったのは後にパリで親しい友達の一人が酒屋を開業したことがきっかけでした。以前から30歳以降は田舎で暮らし、身体的な仕事ができる職人になりたいと思っていた彼は、この巡り合わせからワインの生産者になることが理想的だと考えました。そして2018年にボーヌのエノログ専門学校に通い、その間のインターンシップはヴォーヌ・ロマネのジャン・イヴ・ビゾの元で行いました。マコン地方に興味を持ったピエールは、卒業後の2019年の1年間はフィリップ・ヴァレットの元でインターンをし、その春に合計0.8haの区画(現在も所有)を見つけました。(初ヴィンテージの2019年はこの区画から作られました)。この区画は森に囲まれ、周囲もその畑自体も無農薬であったため、ワイン造りを始めるには理想的な条件でした。
独立するには少し早いと考えていましたが、友人のフィリップや近所のアレクサンドル・ジュヴォーからこれは素晴らしい機会であると説得され、次のステップに進むことを決意しました。とても優しく謙虚な彼は、「まだ経験不足なため、自分はまだ毎年試行錯誤を重ね自分自身がどのようにワイン造りをするのが最適なのかを少しずつ見つけている段階でにいます。そのため今はまだワインに対してはっきりとしたビジョンはありません。しかし現時点で言えるのは、僕の目的は可能な限りヴィンテージとテロワールをありのまま表現するシンプルなワインを作るということです。ぶどう畑と醸造所では機械と人工介入を極力抑えて作業をすることを心がけ、あとは辛抱強く自然に任せます」と話します。本人が語る通り、初リリースは初ヴィンテージから3年半という時間を経た2023年春です。将来に期待が高まるブルゴーニュの若手生産者です。
*醸造及び畑について
Plottesという場所に東向きの粘土石灰土壌の区画を2.5ha所有。
現時点での品種はピノノワール(樹齢10〜30年)とシャルドネ(樹齢30年)です。
(一部インポーター資料より)