Piri Wein / Mathilda 2021
ピリ・ヴァイン / マチルダ
sold out
共鳴、活気、精神的な高揚を表すマチルダ、シルヴァーナーは皮が 固いので 1 晩醸しケルナーとミュラートゥルガウと共に発酵・熟成、 収穫時期の遅いリースリングは 1 晩醸し発酵・熟成、瓶詰め前に アッサンブラージュしました。淡い色調のグリーンイエロー、リンゴ や伊予柑、早生みかんのアロマ、柔らかいアタックにスッキリとした 口当たりとジューシーさ、のど越しよくバランスのとれた逸品です。
生産者
ドイツ、ナーエ地方のルンメルスハイム村で2019VTデビューの女性醸造家ピリことクリスティン・ピーロート。ナーエ地方は気候が比較的温暖なドイツ南西部にあり、東隣のラインヘッセン地方同様に、土壌の構造が多岐にわたるので、できあがるワインのスタイルやニュアンスも実に多様です。
ピリの家族はこの地で数百年もの間、複合農家として生計を立ててきましたが、1960年代からは15haの葡萄畑だけ残しワインづくりにフォーカスしています。植物全般や自然環境に興味があるピリ。毎日の生活でもできる限り自分で育てた野菜やハーヴを摂っています。
「ビオロジックでは銅や硫黄を畑に撒くことは許容されていますが、それでも許容されている数値よりはるかに少ない量しか畑には撒きたくありませんし撒いていません。 許容されているとはいえ銅や硫黄を撒くよりも、畑やその周りで育つ蔦つたやイラクサ、つくし、ヨモギを自分で採取し抽出した自然の滋養薬のよ うなものを畑に多く撒きます。その方法がよりブドウ樹が強くたくましく育つと考えているからです。加えて最近では、地元のチーズ職人からミルクホエー をもらいそれも撒き始めていますし、将来、よりプロバイオティックのスペシャリストになるよう自らコンポストも造っています。こういった一つ一つの小さな一歩が、いずれ一つにまとまり大きな美しい絵となってほしい、そうなるはずだと考えています。 仕事の大部分、文字通り、これは私たちの仕事の基盤や本質になるのですが、それは土地つまり畑にアプローチする事です。特に畑の中や土中に住む微生物と結びつき、関係を築き会話していく事が重要です。ブドウ畑は、沢山の草花やハーヴが育つ牧草地だと思っていて、そこはブドウ樹だけでなく多くの野生生物や虫たち、植物たちの住処なのです。動物たちにとってはそこはシェルターであり、巣であり、食堂です。私たちが機会さえ 設ければこの村の小さな各パーセルにおいてですら、異なる環境で様々な異なる植物や動物が自然と育っていくのです。 私が言う“牧草地”を育て維持していく事は、なにも農家だけの責任ではなく人類皆の責任だと私は考えています。今、そしてこれまでも、私の周り では多くの種がまかれそして収穫もすでに始まっています。」(ピリ)
(インポーター資料より)