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Seckinger / RRiesling Ölberg 2020
ゼッキンガー / エールベルグ

¥8,700

国  :ドイツ
地域 :ファルツ
品種 :リースリング
タイプ:白

特徴

ゼッキンガーが所有するリースリングの畑の中で最も南にある区画。東南向きの畑で雑色砂岩、石灰岩、泥灰土などから成る土壌。石 灰岩の比率が多いゆえ、PH値が高く、酸が落ち着いている(実際にキエヒェンベルグは3.0、エールベルグは3.0ほどある)。エール ベルグとは直訳すると「油山」という意味であり、酸味が丸く、柔らかい味わいなため「油っぽい」という名前が付けられた。従って、 上品な冷涼感を確保するためにも全房プレスが非常に重要となる。常にブリオッシュやスパイスの香りが現れ、典型的なリースリング のアロマではない。石灰岩比率が多いため、ここではブルゴーニュの樽を使用する(他の区画は基本的にファルツのオーク)全房プレ ス。500Lのトノーで15ヶ月熟成。SO2は15mgほど瓶詰め時のみ添加。

 

つくり手

ゼッキンガーは2012年に設立されたニーダーキエヒェンで最も若いワイナリー。エンジニアだった父親は趣味でブドウ造りを行い、周囲のワイン生産者にブドウを販売していた。現当主であるヨーナスと彼の兄弟は若い頃から畑で働くのが好きで、高校卒業後は ガイゼンハイムの醸造学校に通い始めた。2012年までの何年かはガレージワインを造り、2016年にワイナリーとして本格的に始動。
土壌、気候、畑やブドウ品種の特徴をより深く理解することで、ワインの質は毎年良くなり、2012年に開始したビオディナミへの移行も2018年で終了し、ワインは益々エネルギッシュになった。ニーダーキエヒェンは、ワイン造りの伝統色が薄いため、過去10年間で多くの若い生産者が集まり、お互いが切磋琢磨できる文化が形成され始めているというにも関わらず、ブルゴーニュを思わせるグランクリュ相当の区画が多く残っているため、非常に注目に値する場所。
ワイン造りにおいては、畑における生物多様性を守り、土造りを大切にする。プレパラシヨンの使用の他に、雹などがあるとカノコソウを撒き、ブドウ樹を落ち着かせる。彼らの畑はハールト山地の東端に 接しており、冷涼かつ地形が多様な場所だ。従って区画によりブドウ樹の生育は異なるため、畑におけ る作業方法や収穫時期を変えたりする。彼らにとってアルコール度数が12.5%を超えないというのも重要な基準。また、この土地の土壌は主に粘土、雑色砂岩、レスから成り、農作物はほとんどなんでも 育つくらい肥沃な土壌だという。そのため、グローセラーゲやエアステラーゲは石灰岩が占める山側に 広がっている。
これからは、より人工的なものを排除したワイン造りを目指したいという。ファルツには、ジュラやサヴォワ地方を想起させる偉大なポテンシャルがあり、その発信源になれれば幸いだと語る。

(インポーター資料より)