Sziegl Pince /Kekfrankos Harsfas-ut 2020
シーグル・ピンツェ /ケック・フランコシュ ハルファーウト
¥8,300
ケックフランコシュ100%。Hársfás-út 畑(Érsekhalma地区) 。リンデンの並木道の意味。レス、ローム樹齢約50年の古木。10月中旬に手摘みで収穫。30%のブドウを解放桶で足踏みでつぶし、その上に破砕した残りのブドウを載せ、自発的に発酵。発酵後プレスして古樽で18か月の熟成、無濾過・無清澄、亜硫酸無添加で瓶詰め後、さらに18か月の熟成後リリースされました。
黒い果実をすりつぶしたような凝縮感。桑の実、こぶみかん、プーアル茶、蓮茶、緑茶。ミンティーでのびやか、タンニンはまだまだ力強く。ワイン全体に気品が漂い、香りは複雑、骨格のしっかりとしたボディは、90年代以前のボルドーの左岸を彷彿とします。このワインを楽しむときは、ナチュラルワインに多く使われる薄めのグラスではなく、大ぶりで少し厚みのあるグラスがお
すすめです。形はブルゴーニュ型が良いように思います。格調を感じるはずです。
生産者
ブタペストの農業大学在学中に、BalázsとPetraの二人は出会いました。Balázsは環境配慮型の農業を専門とし、Petraはブドウ栽培と醸造を研究しました。大学院生として勉強する傍ら、二人はいくつかのワイナリーで研鑽を積み、2012年自らのワイナリーを立ち上げました。2025年現在、Balázsは37歳、Petraは34歳。ワイン生産者としては若い二人ですが、資金、栽培、醸造etc。数知れぬ苦労を重ね、現在の素晴らしいワインを作るに至りました。
彼らに感じるのは、他と比べて無理をすることなく、しかし精一杯、自分のできること、自分のやるべきことに集中していること。自らとその所有する土地を見つめ、そのあるべきについて真摯に考える姿勢、一所懸命な二人に私たちは強く惹かれました。
8.5 ヘクタールのブドウ畑での作業は、2018年よりオーガニック認証を獲得、自らイラクサを刈り取り、タンポポを摘んでスプレーにしています。土壌は石灰岩をベースに畑により、黄土、腐植土、粘土質の砂、細かい砂質土壌、所々に褐色の森林土壌も見られます。ブドウ品種はクヴェディンカ、カダルカ、オラズ・リースリング(ヴェルシュリースリング)、ケックフランコシュ、その他ハンガリー由来の地品種を栽培しています。
天然酵母で発酵。それは毎年変わりませんが、彼らにとってワインとは、インスピレーションに導かれ、その時その場で造られるたった一度の存在。そのため毎年何らかの変化がワインづくりにあらわれます。亜硫酸は状況に応じて最大で20mg/ℓまで添加しますが、必要がない場合は添加しません(多くのワインが亜硫酸無添加です)。
彼らを私たちに紹介してくれたのはIstvan夫妻です。良い生産者は良い生産者を知るのですね。Istvanを中心にハンガリーのナチュラルワインの生産者は、切磋琢磨しあい今後もますます発展していくことでしょう。その中でも私たちはSziegl Pinceに特に期待をしています。彼らは私たちと
の長いコミュニケーションの時間において、真摯で的確、丁寧でありながら迅速な回答で、常に応えてくれました。彼らの誠実な人格がワインづくりに影響しないわけがありません。ボトルに記載されたシリアルナンバーは、彼らにより一本一本手書きで記入されています。
(インポーター資料より)