SZÓLÓ / Levego (Air) 2021
ソロ / レヴェゴ (気)
¥8,300
フルミント100%火山性土壌、黄土、Hetény畑(樹齢平均6年、黄土と岩が特徴)。Levego=Air。全房でプレス、その際デブルバージュはしません。半分をステンレスタンク、半分を675ℓの卵型のアンフォラ(ストーンウエア)にて発酵。完全に介入せずに澱の上で8カ月かけて熟成させます。無濾過、無清澄、亜硫酸無添加で、瓶詰めとなります。
Levegoとは『空気、気』の意味。酸とミネラルが強烈なフルミント種のワインでありながら、その名の通り、軽妙な味わいでふわりとした飲み心地に浮遊するような感覚を覚えます。レモン、白桃、パイナップル、白玉粉、セルフィーユが上品に薫ります。口中ではレモンとうま味が調和しつつ、同時に優雅なミネラルを感じます。一杯目よりも二杯目のほうが、その感は強まり、飲めば飲むほどにうま味が口中に広がっていきます。最初に少し感じたアルコリックな感覚は飲んでいるうちに忘れてしまいます。ある意味危険なワインですね
生産者
SZÓLÓの当主であり醸造家のTímea Élessは、トカイ地方タリヤ(Tállya)村で生まれました。彼女の祖父母は地元のブドウ畑で収穫や接ぎ木の作業をしており、彼女自身も幼い頃からブドウ畑で農作業にかかわることで、ブドウへの愛情が自然に育まれていきました。紆余曲折あり、2009年祖父の 0.3 ヘクタールの土地を引き継ぐ機会が訪れます。Tímeaと夫のTamásは、家族が所有していた土地も含め、周辺地域で追加の区画をゆっくりと購入し、同時にワイン造りを始めます。 2014年がファーストヴィンテージ。Tímeaは、最初からブドウの生命力と生物多様性を維持するために有機栽培を 実践しました(2015年オーガニック認証)。現在はビオディ ナミに移行(2021年Demeter)。ワインを自然との関係性の表現としてとらえ、自然との調和が達成されたときに良いワインができるのだと信じています。
トカイは火山性土壌を主とします。SZÓLÓが所在するタリヤ村の畑は流紋岩質凝灰岩を主として、畑によって微妙に土壌構成が変わります。現在は約10ヘクタールの土地を所有しており、フルミント種、ハルシュレヴェリュ種をメインにSárgamuskotály(ミュス カ・ブラン・ア・プチグラン)、Kabar(ハルシュレヴェリュとブーヴィ エの交配)などを栽培。もっとも古いフルミントは樹齢60~80年です。 伝統的な生産者が多く存在するトカイにおいて、ナチュラルワインの生産者はごくわずかです。そんな中でTímeaは伝統的なトカイワインの素晴らしさを継承しつつも、ナチュラルという新しいあり方をそこに共存させようとしています。彼女のドライワインにはナチュラルラインとそうでないものがあり、ナチュラルラインは天然酵母で醸され、亜硫酸ゼロで瓶詰めされます。一方で甘口はそのエレガンスを失わせないためにナチュラルに栽培されたブドウを天然酵母で醸し、瓶詰めの際亜硫酸を添加します。これはナチュラルワイン不毛の土地であるトカイにおいて、偉大な挑戦なのです。
(インポーター資料より)