SZÓLÓ / Puro I 2019
スジョロ / プーロ I
sold out
フルミント95%、ハルシュレヴェリュ5%。火山性土壌、流紋岩質凝灰岩、黄土。 Sipos畑(樹齢平均60年)とHetény畑(樹齢平均5年、黄土と岩が特徴)。 全房でプレス、その際デブルバージュはしません。アンフォラにて発酵。バトナージュを時々しながらそのままアンフォラで11カ月の熟成。無濾過、亜硫酸無添加で瓶詰め。 わずかな微発泡、スモーキーな香りと還元香。レモンジュース、レモンピール、びわ、 黄桃、若いパイナップル、静かに薫る沈丁花。明瞭に感じる強いミネラリティが硬い岩をイメージさせます。 凝縮したフルーツの味わい、きめ細かく繊細な舌触り。熟したデラウェアと栗の風味を感じ、葉山椒やクレソンの美しいグリーンフレーバーが色を添え、ワインに奥行きを 与えているのです。硬質なミネラリティー、 豊かな酸が美しい余韻を導きます。緊張と弛緩こそがこのワインの姿といえます。
生産者
SZÓLÓの当主であり醸造家のTímea Élessは、トカイ地方タリヤ(Tállya)村で生まれました。彼女の祖父母は地元のブドウ畑で収穫や接ぎ木の作業をしており、彼女自身も幼い頃からブドウ畑で農作業にかかわることで、ブドウへの愛情が自然に育まれていきました。紆余曲折あり、2009年祖父の 0.3 ヘクタールの土地を引き継ぐ機会が訪れます。Tímeaと夫のTamásは、家族が所有していた土地も含め、周辺地域で追加の区画をゆっくりと購入し、同時にワイン造りを始めます。 2014年がファーストヴィンテージ。Tímeaは、最初からブドウの生命力と生物多様性を維持するために有機栽培を 実践しました(2015年オーガニック認証)。現在はビオディ ナミに移行(2021年Demeter)。ワインを自然との関係性の表現としてとらえ、自然との調和が達成されたときに良いワインができるのだと信じています。
トカイは火山性土壌を主とします。SZÓLÓが所在するタリヤ村の畑は流紋岩質凝灰岩を主として、畑によって微妙に土壌構成が変わります。現在は約10ヘクタールの土地を所有しており、フルミント種、ハルシュレヴェリュ種をメインにSárgamuskotály(ミュス カ・ブラン・ア・プチグラン)、Kabar(ハルシュレヴェリュとブーヴィ エの交配)などを栽培。もっとも古いフルミントは樹齢60~80年です。 伝統的な生産者が多く存在するトカイにおいて、ナチュラルワインの生産者はごくわずかです。そんな中でTímeaは伝統的なトカイワインの素晴らしさを継承しつつも、ナチュラルという新しいあり方をそこに共存させようとしています。彼女のドライワインにはナチュラルラインとそうでないものがあり、ナチュラルラインは天然酵母で醸され、亜硫酸ゼロで瓶詰めされます。一方で甘口はそのエレガンスを失わせないためにナチュラルに栽培されたブドウを天然酵母で醸し、瓶詰めの際亜硫酸を添加します。これはナチュラルワイン不毛の土地であるトカイにおいて、偉大な挑戦なのです。
(インポーター資料より)