Thierry Beclair / Chenin Faisand 白ラベル 2021
ティエリー・ベクレール / シュナン・フェザン白ラベル
¥6,400
やや濃い黄色。早生みかんや熟した黄柑橘、洋梨、りんご、パイナップルなどを想わせる果実の香りに、火打ち石など鉱物的な印象が加わります。溌剌とした軽快な飲み心地でほどよい甘みを伴う果実味が、張りのある酸と共に伸びやかに流れていきます。完熟感のある果実の風味やじんわりと旨味が溢れるテクスチャーの柔らかい面もありますが、スッキリとした酸が核となる、全体的にはシャープなスタイルのワインです。
つくり手
ティエリーと初めて会った時の印象は、物静かであまり多くを語りませんが、気遣いのできる穏やかで人を包み込むような優しさのある人だと感じました。
彼は、パトリック・デプラの友人で、葡萄の栽培の仕方などパトリックからの影響を多く受けており、彼同様に銅など一切撒かない栽培方法をとっており、また栽培のことだけでなく醸造、瓶詰めなどの作業も二人で協力して行っています。
これまで両親からお兄さんが葡萄畑を引き継ぎ栽培や醸造を行っていましたが、2016年からティエリーがロッシュフォールにある約8ha(4.5haがシュナン・ブラン、その他シャルドネ、ガメイ、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョン、少しのグロロー・グリを植えています)を引き継いで続けることになりました。2014年ヴィンテージと2015年は、お兄さんと一緒に造っていた頃のワインです。彼が一人で担うようになった2016年と翌年の2017年は、霜の影響で葡萄が壊滅状態となり醸造することができず、厳しいスタートとなりました。2018年のワインが、実質彼の初ヴィンテージとなります。
(インポーター資料より)